初音ミクとゆー郷愁


 いまさらであるが、「初音ミク」の話題。

 「初音ミク」ってのは、かなり簡単に説明すると、ボーカル系の音楽ソフト。
 言葉とメロディーを打ち込んで、PCに歌わせるわけだ。
 コレが今、
 流行してるとゆーか、すでに定着して一つのジャンルと化している。

 でわ、何故そこまで浸透するに至ったか。
 で、
 お決まりの3つの理由になるわけだが、まず一つめはテクノロジーの進化。
 機械に喋らせる技術とゆーのは、三十年以上前からあるし、また頻繁にも使われてきた。
 しかし、それが小ネタを越えることはなかった。
 要するに、すぐに飽きられちゃう程度のもので、
 当時のテクノロジーの限界であり、機械声の魅力が浅かったとゆーことだ。
 生声にエフェクター掛けちゃうほうが早いし、サンプリングって技術も出てきたし。

 んが、
 打ち込み音楽が一般化し、一人で一台以上のPCをもつようになり、
 メディア媒体も発達すると、機械声も新しく進化する。
 これが二つめの理由につながる。

 人間の生声を基に、よりスムーズに声を再現できるソフトが生まれ、
 それが一般の環境でも充分に使用可能であり、
 さらにネットワークで、音源や動画にして世界中へ配布できるのだから、
 当然、商品価値が出来上がっるわけで。
 二つめの理由、
 声優とイラストを使い、キャラクター付けが可能となり、
 それがこんな時代なのでw、受け入れられてヒットしたわけなのだ。

 当然、
 音楽方面からも、即席ボーカリストとして重宝されるし、
 ネット動画カルチャー全盛の今、不可欠な存在になりつつある。

 だがしかし、と。
 いくらアニメやらゲームやら、アイドルやら声優やら、
 テクノやらハウスやらトランスやらと、広く認知されたとして、
 そんな受け入れられるものかと。
 特に80年代の音楽、
 エレキドラムの軽薄な音に眉をひそめたことがある方々には、理解以前に抵抗すらあるだろう。
 んがが、そこで三つめの理由。
 ノスタルジィーである。

 レトロブームってのが、だいぶ前に発生しておるが、
 それが60年代、70年代、80年代と、だんだん近付いて来ており、
 遂に我々はテクノロジーにまで郷愁を覚える時代とゆーか、世代になってしまったわけだ。
 驚くべきことに。

 簡単な例を挙げるならばファミコンであり、PCならNEC全盛期だ。
 不完全でぎこちない、冷たい電子の音や機械の声。
 その不出来さ故に嫌悪感すら抱いたものが、時代を経たことにより郷愁を内包し、
 逆に、
 不完全さやぎこちなさが愛嬌となり、電子の音や機械の声に暖かみを感じるようになった。
 じつに皮肉な効果のよーにもおもえるが、
 これがテクノロジーが生みだした感情とゆーならば、素晴らしい進化ではなかろうか。
 まるで手塚治虫の漫画みたいだ。
 おお、ロビタよ。

 うん、まあ、
 そこまで大袈裟に捉えなくとも、おもしろいツールであるのは確かで。
 でも、広い認識ってのはまだまだこれからで、
 今後はそこが問題になってくるのだろう。

 鈴木慶一も、音楽とテクノロジーは切り離せない関係だと言っておりましたが、
 良い刺激になってくれればと、おもいます。
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by y.k-ybf | 2009-09-06 22:22 | 音盤 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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