『リリイ・シュシュのすべて』   (2001)


 取りあげといてなんですが、
 このエイガ、あまり好きではない。
 嫌いといってもいいぐらいなんですが、
 それは無駄に情緒過ぎるとか、
 技法に頼りすぎてるとか、
 流行の少女漫画みたいだとか、ではなく、
 初めて観たときに、
 あんまり痛くなったんで、チャンネルを代えたくなったから。

 痛いってのは、ぐっさりくる痛さ。
 肌を突き刺した針が、
 欠陥をたどって心臓をつかむような、失神できない痛み。

 嘘なんだけど、嘘は現実の中でしか、存在できない。
 空洞。

 援交する、ボク。援交される、ボク。
 車に轢かれる、ボク。
 高架線で首を吊る、ボク。
 おんなの子を犯す、ボク。おとこの子に犯される、ボク。
 背を向ける、ボク。
 殺す、ボク。殺された、ボク。

 でも、
 「ボク」はそこにいないし、
 ここに、いるわけでもない。

 幼い日常が、
 悲鳴にふるえて、伝えてくる痛みこそ、唯一の、ボク、なのだ。

リリイ・シュシュのすべて 特別版
/ ビクターエンタテインメント
ISBN : B000066FWU









 あ、2回目はするっとまるっと観れました。
 リリイ・シュシュの本名が、フツーなのがおもしろい。
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by Y.K-YBF | 2004-12-03 21:21 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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