完璧な絵に似た、何か。改訂。


 (気を付けて、見てくださいな。)



 復活したとゆーか、長く続いていたとゆーか、
 そんな小沢健二のライブに行ってきた。

 中野サンプラザ、開場二時間前から行列ができていた。
 席は指定なので、おそらくグッズ狙いなのだろう。
 相変わらずの人気の高さだ。Tシャツと難しい本しか売ってないのに。
 客層は、やはり女性が多い気もするし、年齢の幅も広い。
 フリッパーズなんて知らないだろうなって子から、
 当時のライブ用の振付が完璧なヒトまで。
 みんな待ち望んでいたのだろう。
 しかし、
 じつは今回のライブはあまり期待してなかった。
 ご存知の方は分かるだろうが、彼は、基本的に声量は無いし強くもない。
 上がってくると音程はハズれるし、なにより歌詞を忘れる。
 それがアジと云えばアジなんだけども。
 さらに久方振りのライブである。
 どんなことになるのかと。
 ついでに云わせてもらうと、最近の楽曲もあまり好きではない。
 ジャズはイマイチだったし、R&Bは共感も何もなかったし、
 インストのアルバムは持ってもいない。
 そんなこんなで、ライブかと。
 どんなものになるのかと。
 期待と少し不安が多めで、開演を待ちました。

 ところが。
 そーした懸念は無用なものであった。
 決して達者だとか強靭ってわけではないけど、
 ただただ、彼の器用なのか不器用なのかよくわからないキャラが全力で疾走する、
 最高に魅力的なライブだった。

 バンドは、ホーンとコーラスを加えたビックバンドみたいな構成で、
 スカパラと真城めぐみがいるのは、馴染みのファンには嬉しかっただろう。
 いきなり朗読のよーなものから始まった時、嫌な予感もしたが、
 音が鳴り、歌声が聞こえると、よけいな不安はすべて一瞬で消えた。
 まあ、この朗読がMC代わりになるとはおもわなかったが、
 ライブに一体感みたいなものは与えていた。
 しかしこれは朗読とゆーより、
 神父が教会でする説教? 説法? それに近い。
 おもしろいことをするものだ。
 いつの間にかお客さん、会場全体が小沢健二の世界に引き込まれていた。

 途中から、ほんとに彼が神父のよーにおもえたし、
 熱狂的な会場は、ゴスペルで歌い踊る教会のよーだった。
 ついに、ここまできたのかと。

 選曲は、全キャリアの代表曲をやってくれたし、
 アレンジもかなり変えてはあるけど、分からなくなるほどではなかった。
 何か新しいことをやる、そんな意味よりも、
 やり忘れていたことをやる、そんな意志を感じた。
 後ろ向きではなく、今だからできるとゆーこと。
 つまり、変わらなかったものだ。
 それは小沢健二の、続きであった。

 にしても、「カローラⅡにのって」には驚かされた。
 「ブギーバッグ」も、オリジナルのラップをお客さんに歌わせてたし。
 この国の大衆音楽であることが嬉しいと、彼は言ったが、
 その言葉が聞けて、嬉しかった。


 これからどのよーな活動になるのか、まだわからないけども、
 是非とも、既存の音楽システムに縛られないスタイルで、続けてほしいとおもいました。

 おしまい。
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by y.k-ybf | 2010-05-30 22:29 | 音盤 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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