その22。『踊る大捜査線THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』


 また面倒な映画であった。
 どっちかと問われれば、おもしろいし、現におもしろかったんだけど、
 観てる途中から、なんとも云えないモヤモヤが湧いて止まらなかった。

 このモヤモヤ、
 おそらく「踊る」や織田さんのネガティブな情報からきたものなんだけど、
 映画が始まると違うモヤモヤに切り替わった。
 まぁー、テンポが悪く、つまらない小ネタが詰め込まれ、
 ダラダラと状況説明ばかりでテンションが上がらないし、緊張感も展開もないからだ。
 進んだかとおもえば横に逸れるし、深まるかとおもえばべつのところに出ちゃうし。
 こーなってしまった要因は、
 映画を観たヒトなら誰もが感じるとおもうんだけど、
 たぶんネタと作る意義みたいのが、もーないんだな。
 だからこんなストーリーを二番、三番においた、キャラクター祭りみたいになってしまった。
 和久さんの甥なんて、
 ほとんどノート持ってきただけだし、
 いつものバカ上司三人組はでしゃばり過ぎ。
 過去に捕まえた犯人まで掘り出されて、総集編でも始めるのかとおもったが、
 じつはこれが映画の裏テーマ、
 新シリーズへの引き継ぎを意味しているよーだ。
 推測だけど。

 どーやら本来、もっと思い切り作品を壊したかったよーで、
 (例の「病気」もその名残なのかも。)
 結局、その案はボツになり、
 壊すことができないのなら、新しい血を注いで世代交代をさせようって魂胆、
 ではないかな、と。

 で、これは個人的な感覚かもしれんが、観ていて、いろいろツラいところがあった。
 「踊る」のノリが古く感じたし、マンネリがうまく機能してないし、
 キャストに無理を感じてしまった。
 とゆーか、このへんを誤魔化せなかったのが問題なのかも。
 つまりまとめてしまうと、
 「踊る」の賞味期限が切れてるんじゃないのか、とゆー。

 それを踏まえたうえでの世代交代、新シリーズ案なのかなあと、おもったりもします。

 ま、でもね、
 何も考えずに観ると、おもしろい。
 テレビ向け、なんだろね。


 書き忘れたことが一つ。
 小泉今日子の犯人像がヒドすぎ。
 ちゃんと作り込めと不満に感じたが、こーして冷静に考えてみると、
 あれぐらいでいいんだよな、「踊る」わ。
 シリアスだったりハードだったりは、そぐわない。
 そーゆーのを飄々と解決するのが「踊る」なんだろ、たぶん。


『踊る大捜査線 THE MOVIE 3』 完全読本 (ぴあMOOK)

ぴあ


[PR]
by y.k-ybf | 2010-07-13 21:03 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧