その35。『SPACE BATTLESHIP ヤマト』


SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)

涌井 学 / 小学館




 遅れながらも、
 あちこちで絶賛酷評中の、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を観てきやした。

 公開前から地雷臭がプンっと香ったこの映画。
 観賞後のダメージを出来うるかぎり減らすには、期待値のハードルを下げきるしかありません。
 そんな約1ヶ月の下準備の末、
 「ウルトラマンの映画を観たいけど、時間の都合が合わないので代わりに、ヤマト。
  割引券もあるし」
 レベルまで下げた期待値での観賞となりました。

 んで、、、

 これが、けっこうたのしめたんだわ。ヤマト。
 計画は、功を奏したのです。

 お金を掛けたCGはよく出来ていたし、
 全体の流れも悪くなかったし、黒木メイサもエロかったし。
 で、
 何が市井の人々の逆鱗に触れたのか、考えてみた。
 おそらくポイントは三つで、
 原作に思い入れがあって、どーしても比較してしまう。
 キムタクが嫌い。
 つーか映画としての出来が悪い。
 大きく分けると、そんな感じかな。

 まず、わたくしは役者のキムタクに、悪い印象を持っていない。
 多少、クセが強いとゆーか、大袈裟とゆーか、
 マンネリとゆーか、残念なところもございますが、
 それでもハマれば良い役者だとおもいます。
 で、
 今回のヤマトは、全力でキムタクでしたね。
 もー、木村拓哉が、キムタクとして、古代進を演じてる感じ。
 原作イメージとしての古代進ではないのだが、
 キムタクの新キャラとしての古代進ではあった。
 つまりこの時点で、原作ファンは裏切られた気持ちになるわけなのだが、
 個人的にはヤマトに思い入れもないので、セーフ。
 あー、別物だなと頭を切り替えられた。
 佐渡先生を女性に変更したのだけは馴染めなかったが。
 あ、あと、
 島大介役の緒方直人。
 さすがに無理があるだろ。役的に老けすぎだ。
 黒木メイサも良かったんだけど、
 森雪かと云われたら、あれは森雪ではない。
 当初キャスティングされた沢尻エリカのほうが、多少は、イメージに近かったかもしれないが。

 んで、映画についてだが、
 無理とゆーか強引とゆーか、
 そこまで原作と変えなければいけなかったのかな、と、おもう部分があった。
 シンプルに、
 コスモクリーナーをイスカンダルまで受け取りにゆく。
 じゃ、ダメなのかね?
 映画の設定も悪くないのだが、後半まで隠すよーなネタでもない気がする。
 と、
 ここまで色々書いてしまったが、やはり最悪なのは、ドラマ部分。
 山崎努、橋爪功、西田敏行らベテランは良かったのだがー、と。
 まあ、なんつーか、
 ポール・バーホーベン的とでも言えばいいのか、そんな分かりやすいドラマで。
 信頼があるとか、
 対立の後、仲直りとか、
 あーこいつ死ぬなとおもったやつは、ちゃんと全員死んだりだとか。
 確かに、こーゆーバカっぽいドラマを意図的に仕掛ける手法もあるだろーが、
 この映画のテーマやストーリーには合っていない。
 悲壮感もリアルティも生まれてないし。
 そんで、
 全体的に早すぎる。
 盛り上がる前に次へ行っちゃうから、どれも印象が薄く、残らないのだ。
 まあ、この速度のおかげで楽しめた部分もあるのだが。

 んで最後に、個人的に気になったところ、
 演出と効果。
 ヤマトが初めて始動するシーンは、もうちょいタメて魅せてくれよ。
 そこが一番好きで、楽しみな場面だったのに。
 戦闘シーンも、おそらくスターウォーズあたりを意識してるのだろうが、古い。
 効果音も酷い。
 70年代のSFかとおもったよ。
 あ、ちょうどスターウォーズだな。
 他にもいろんな映画を参考にしておりましたが、もうちょい分かり難くしてほしかったな。
 主題歌もスティーブン・タイラーって。
 んで、これは偶然だとおもうけど、
 ガミラスの設定も、こないだのガンダムOOの映画と似ているし。

 おもしろいシーンもあった。
 ラストの、敵が攻撃をずっと待ってくれてるシーン。
 もー、笑いを堪えるので大変でしたが、
 どーして、「敵の攻撃まで予測時間云々」ぐらいの説明を入れないのだろうか。
 それだけで緊張感も演出できるし、ダラダラしてても観客は納得できただろう。
 んで、いくら困っているとはいえ、
 キムタクに、
 「古代、考えろー考えろー」とか本当に言わせたらダメw
 ココロの声を喋っちゃダメw 演出と演技で、どーにかせいw

 んでんで、ワープセックス。
 まさかワープ時にこんなものをぶち込んでくるとはおもわなんだ。
 しかも、
 恋愛的な感情が進行してる描写がなく、
 状況的な判断から察するに、
 生命の危機的状況下と、疲弊した精神状態によって性欲が高ぶったうえでのセックスである。
 しかもしかも、そんなたった一回のセックスの後、彼女ヅラする森雪のウザさ。
 最初にも言ったが、森雪は、こんな女じゃねえ。

 んでんでんで、
 第三艦橋を切り離す機構ぐらい、最初から付いてないものなのか。
 ミサイルで撃ったら、救出に向かった船員も危ないだろーに。

 と、
 まーこんな荒唐無稽で、愉快な映画なので、
 よろしかったら観てください。

 あ、一応、TBSの映画なのね。
 これ。

 はい。
[PR]
by y.k-ybf | 2011-01-10 17:46 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧