怖い話。


 その建物は、住み込みで働く労働者たちが住んでいた。かなりの年代もので、廃屋と間違えそうなほどだった。むき出しの土壁には穴が開き、藁がとび出している。板張りの廊下もほとんど土足で踏み荒らされ、皆、薄暗い十二畳ほどの部屋に集まって暮らしていた。
 いくら掃除しても、次の日になると、木の屑みたいのが山ほど出てくる。
 作業服を着替えながら、友人は呆れたように言う。さほど、気にはならないようだ。
 誰もこの建物が、かつてどのように使われていたか。誰に使われていたか。知らない。
 誰も疑うことなく、将棋を指したり、新聞を読んだり、談笑したり、暮らしている。
 友人と会話を続けながら、次第にこの独特な雰囲気に慣れようとしていた。
 ここに足を踏み入れたときから、奇妙な、まるで先の見えない、闇の濃い洞窟にいるような、冷たく深い、空気を感じていた。
 それも薄らいでおもえた、そのとき、真っ暗な壁だとおもったその先に、それは見えた。
 教卓に立つ教師らしき、姿。
 並べられた机に座る、小学生らしき姿。
 薄く見えるその姿、その光景は、距離感が異常でミニチュアのように見えた。
 だが、すぐそばにいる友人も、ほかの人間も、誰も気づいていないようだった。
 それがこの世のものではないことは、なんとなくだが、理解できた。

 そして、幽霊を見るということ。
 見えないということとは、このような違いなのだと、実感することが、できた。










 ってゆう、夢を見ました。
 とても怖かったです。

 ちなみにこの後、話は遡って、
 洪水で教師と生徒が亡くなったとか、
 動物をめったやたらに殺しまくる気のふれた老婆が住んでいたとか、
 知りたくもない土地の因縁も知ることができました。
 夢だけどな。

 でもとても怖かったです。
 気が利いてます。
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by y.k-ybf | 2004-12-25 23:47 | 記述 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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