その42。『SUPER 8』


 これ、八十年代のスピルバーグ映画を連想させるけど、
 そのシンプルな形には、奥深い複雑さが隠されているよーにおもえた。
 そもそも、
 なんでいまスピルバーグなんやと。

 映画制作とゆー夢があり、ボーイ・ミーツ・ガールな初恋もあり、
 母の不在、父との衝突、社会との対立、
 んで異星人との遭遇なんかもあって、
 少年少女の冒険と成長の物語、ではあるけれど。

 かつて、スピルバーグは己の孤独と喪失感を埋めるかのよーに、
 そーした映画を作り続けてきたわけで。
 それが現在に、こーして再生させられたとゆーのは、
 少なくとも、時代に求められたからではなかろーか、と。
 なんせ、あのエイブラムスが作ったのだから。

 妻を失った夫、母を失った息子。
 同じ痛みを負った二人は、
 同じ悲しみと苦しみをもつと、スピルバーグは描いていたが、
 今、こーして再生されると、違う意味にも見えてくる。
 いまや、大きく強い父性などはなく、
 誰もが等しく疲弊し、悩み、迷っているのだと。
 正しそーに振る舞っているのは、狂気だけではないのかと。

 シニカルがシリアスになるよーな現在、
 八十年代が世界規模でリバイバルされている根底には、
 そんなところも、あるんじゃねーかなー、と。おもいました。


 あ、音響がまた素晴らしい映画なので、映画館で観るのをオススメします。
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by y.k-ybf | 2011-06-30 14:57 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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