その72。ジャッキー・チェンの、映画を、ミタ。その⑦。

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 ジャッキー・チェンの、アメリカ進出第二弾。
 つまり、二度目の失敗になります。

 ジャッキーはニューヨークの刑事役で、要するに警察物の現代劇なのだが、
 映画の冒頭シーン、
 いきなり荒れ果てたスラム街っつーか廃墟。
 『マッドマックス』の悪党みたいな奴らが、
 トレーラーを襲い、積み荷のコンピューター(セリフ通り)を強奪してゆきます。
 時はまさに世紀末です。
 悪党も去り、トレーラーも燃やされて呆然としている運転手のもとへ、
 やっとジャッキーら警察が駆けつけて一言、「New Yorkへようこそ」。
 あ、
 ココ、ニューヨークだったんか。核戦争後の未来かとおもったよ。
 でも、大丈夫。
 次のシーンからは、アレは何だったんやと疑問になるぐらい、
 八十年代当時のニューヨークの街並みになるから。
 まあ、それでも30分後には香港へ移動しちゃうけどな!

 さて、この映画のジャッキーは、
 ブルース・リーとダーティー・ハリーを混ぜ合わせたよーな、ワイルドでダンディな刑事役で、
 これはこれでカッコイいんだけど、演じてるのがジャッキーだからなぁ…。

 アクション・シーンはけっこうたくさんあるけど、見せ場はほぼジャッキーのみ。
 やはり前回同様、相手役に恵まれません。ゆるゆる。
 銃撃戦もジャッキー映画のわりにはちゃんとあって、
 へー、なんておもいながら観ておりましたが、何かがおかしく、チグハグとしている。
 この監督さん、も、アクションの撮り方が分かっていないよーです。
 音が必要なところで無音だったり、余計なスローを入れたり、
 殺陣ができていなかったりと、
 お金は掛かってそーなのに、無闇にジャッキーの足を引っ張ります、編集が。
 唯一、良かったとゆーかおもしろくて巻き戻したのは、
 ジャッキーの相棒役のヒトが、突然、奇声を発してロケットランチャーを撃つシーン。
 あ、
 この映画、じつは刑事のバディ物なんです。

 さて、なんやかやあって、ラスト、敵のボスを追い詰めます。
 すると唐突に、待機してあったヘリにボスが乗り、
 さっさと逃げればいいのに、ぐるぐる旋回しながら当たらないマシンガンを撃ちまくります。
 そして唐突に現れた、子供の落書きみたいなマッチョの男と、
 これまた唐突に動き始めたクレームに載せられて、キャッキャッしながら戦います。
 予告とかでも流された有名なシーンです。
 予告に使用されたとゆーことは、
 インパクトがあって売りの一つにでもなるだろーと想定されたシーンなわけだろうが、
 思いの外あっさりと、すてーんっとゆー感じでマッチョの男が落下して死にます。
 ほんとかなりの高さだったのに、すてーんと落ちます。
 この間も、敵のボスはヘリでぐるぐる回ってます。

 銃もなく、さてどーしたものかとジャッキーは別のクレーンへ飛び移ります。
 すると、どうでしょう。
 さっきまであんなにぐるぐると元気に飛び回っていたヘリが、
 ちょうどクレーンの真下ピンポイントで停まっております。
 ジャッキーが操作席のレバーをぐいっと倒してクレーンを落とすと、
 見事ヘリのど真ん中に命中、大爆発で、ハッピーエンドです。
 ヤッフー!

 これでニューヨークと香港の二つの巨大な麻薬組織が壊滅しました。
 ああ、そんな話だったんです。

 んで、スタッフロールになるわけですが、
 ここでアクション映画とはおもえない、
 しっとりとした切ない、ルー・リードばりの曲が流れます。
 正直、ここがいちばんサプライズでした。
 ジャッキーの映画だよな、これ?
 と、おもわずにはいられない、不思議な気分に浸れる映画でございます。


 それとー、ロケーションだけは、とても良くて、観ていて楽しい。
 ツインタワーもしっかり映ってますよ。
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by y.k-ybf | 2011-12-25 23:51 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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