その78。ジャッキー・チェンの、映画を、ミタ。その⑨。

 
 サモ・ハン・キンポー監督、三作。


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 『五福星』、『大福星』に続く福星シリーズ三作目。
 ジャッキー・チェン、
 サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ三大スター共演が売りのシリーズではあるが、
 あくまでメインはサモであり、五福星の五人の映画であって、
 ジャッキー、ユン・ピョウは強力なオマケと云った感じ。
 しかも三人の共演シーンとなると、ラストのワンカットだけだったよーな…。

 それでもアクションシーンは全編素晴らしく、
 とくにユン・ピョウがキレキレで、これだけでも観る価値がある。
 敵役で日本人の倉田保昭さんが出ているのもポイントですな。

 全体的にコメディ色がつよく、
 まあ、作りの荒いオールスター映画ってことなのだが、ラストの強引なオチには驚かされた。
 ビルのワンフロアで最後の対決になるんだけど、
 闘いが終わると同時にエレベーターがチンと開いて、
 それまでの出演者がエキストラも含めてぞろぞろ何十人も降りてきて、
 何の説明も〆もなく、終劇。
 シュール過ぎるわ。

 でも、これ、たぶん映画館で観てるんだよなぁ…。
 『あぶない刑事』と同時上映だったから。

 そんでもって。福星シリーズなのだが、
 最初の『五福星』と、次の『大福星』は、話が続いてないよーです。
 キャラがちょっと似ている、別の話。
 しかしその次にあたるこの『七福星』は、『大福星』の続編になっておるよーです。
 どーでもいいわりに、観てるとややこしい。
 さらにこの後、話は別物だが『十福星』へとシリーズは続き、
 結局、全部で7作になるそーです。
 長いですね。

 ジャッキーはもう出ませんけど。


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 88年の作品で、監督がサモ・ハン・キンポー。
 ユン・ピョウも出演しており、
 今のところ、ジャッキーと三人揃った映画はこれが最後となっております。
 いろいろあるのでしょうね。いろいろ。

 しかしながら三人とも脂がのりまくってテッカテカの時期なので、
 アクションってゆーか格闘シーンのレベルが段違いに凄く、動く動く。
 細かいシーンでも力は抜かないし。
 また『スパルタンX』でジャッキーと闘ったベニー・ユギーテが、
 再び悪役で出てくるのもポイントでございます。

 さて。
 ジャッキーは弁護士役w、サモとユン・ピョウは協力する友人役と云ったところなのですが、
 まーこれが喧嘩ばかりしておるのです。
 それも仲良く喧嘩しなと、トムとジェリー的なものなどではなくて、
 超高速のクンフーの打ち合いです。
 まったく観ていてホンワカしません。
 しかも酷いのがユン・ピョウの設定で、強迫症だっつーの。
 (日本版だとカットされてるけど、オリジナルには通院シーンもあるそうな。精神病院の。)
 それを理由にするのもどーかとおもうし、それを無しに考えたとしても、
 はっきり云ってユン・ピョウのキャラ設定やら言動はキチガイのそれ。誰も擁護できません。
 後半、敵に捕まったサモが覚醒剤を注射されるんだけど、これもどーかなぁと。
 どんだけ必要なシーンなのかなぁ、と。
 ま、時代なんでしょうな。時代、時代。

 しかも、
 こんな説明じゃ想像できないだろーけど、この作品、基本的には恋愛コメディだったりする。
 監督のサモが恋愛物をやりたくって仕方ないのだなあってのが、ひしひしと伝わってきます。

 恋愛とバイオレンス。うん、時代、時代。


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 そんなわけで、ついでに『スパルタンX』も観てミタ。
 スパルタンって、車の愛称なんですな。
 スパルタン号。

 84年の作品で、
 この三作品の中ではいちばん古くて、ジャッキー、サモ、ユン・ピョウの共演、監督はサモ。
 ジャッキーの映画でゆーと『プロジェクトA』の後、『プロテクター』の前になります。
 スペインで撮影されておりまして、
 ガウディなんかもしっかり出てきますし、出演者の顔ぶれもやや西洋よりに。
 ま、特色と云えばそれぐらいなんだけども。

 マイケル・ジャクソンみたいなサモの髪型や、
 レトロなテクノロジーのスパルタン号に、失笑できます。

 あとね、何故かこの作品でも精神病院が扱われておりまして、
 ユン・ピョウの父親と、ヒロインの母親が共に入院しております。
 ストーリーの展開から二人を連れ出すことになるんだけど、
 その時の計画も、
 サモが町中で刃物を振り回すキチガイを演じて収容されるとゆー、
 今ではアウトな、
 当時でもテレビ放送時にはカットされてたよーな気がする、じつにアレなことをしております。
 サモ監督は、我々に何を訴えたかったのでしょうか。
 『五福星』のメンツも何人か出ております。入院患者役で。

 しかしながら、アクション映画としての出来映えは抜群で、
 ジャッキーもまだスリムでカッコイいんだわ。
 んで、ベニー・ユキーデとの対戦がまた素晴らしい。
 どーやら本気で打ち合ってたよーで、
 アクションの受け、リアクションではなく、しっかりガードしてるのが迫力あって、凄かった。

 そんなわけで、個人的にはベストなジャッキー映画であります。
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by y.k-ybf | 2012-01-10 21:56 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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