2004年のレコード.06

刹那
小沢健二 / 東芝EMI

 小沢健二には失われたサード・アルバムというものがありまして。
 それはセカンドの『LIFE』後、スチャダラパーと共同で制作されていたものなんですが、
 みなさんご存じの通り、
 そのアルバムは完成することなく、作業は中断されました。
 そして、膿でも吐き出すかのようなシングルのリリースラッシュを終えると、
 唐突にジャズへ転向、
 「おもしろいかもしんねえけれどつまらない」アルバムを一枚作って、
 これまた唐突に、小沢健二は音楽界から姿を消す。

 そして6年の空白後、『Eclectic』で復帰した小沢健二の姿は、
 あくまで個人的な感想だけど、
 歪におもえた。

 な、
 話はさておき、この『刹那』はベストというよりもセレクション・アルバムで、
 その、
 大掃除みたいに発表されたシングルの中から選曲されて構成されている。
 当初、二枚組のコレクション色のつよいアルバムになる予定だったが、
 そこはオザケンのこと、
 勝手に売られると嫌、との理由で音源の権利を買った(もの凄い金額で)とも噂される人物であって、
 半端な企画アルバムなど出しません。
 寄せ集めながら、アルバムとしてたいへん良くできておると思います。

 実は、
 オザケンの一番好きな時期って、このシングル期だったりします。
 自棄になったように発表されるシングルは、
 どれもキラキラと輝いておりまして、素晴らしく感じられました。
 またカップリングで収められた、
 後のジャズセッション用に録られたであろう音源も、
 ジャズ一年生みたいな幼さがありながらも、楽しいものでした。

 それらぜんぶ、『刹那』には収録されてませんけどね。

 な、
 わけで、自分でシングル編集して焼いて聴いてます。
 たぶんこんな、
 ロリポップ変名バンドがいまだ好きなニンゲンは、いっぱいいるんでしょうな。
[PR]
by y.k-ybf | 2005-01-21 11:48 | 音盤 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧