『プ~ねこ』 北道正幸

プーねこ
北道 正幸 / 講談社
ISBN : 4063375641

 北道正幸という漫画家は、
 メジャーなのだろうか、どーなのか。

 そもそもアフタヌーンって雑誌は、
 どちらかといえばアキバ系なのか。

 どーなのか。

 濃い線でありながら、
 柔軟なポップセンスのある北道正幸は、
 初期の鳥山明と似ている。
 と、ゆーのは、過大評価ではない、と、おもう。

 はじめて読んだのは『スカタン野郎』で、
 意志を持って動き始めた人体模型の話だった。
 人体模型だけにチンコ丸出しで、
 そのチンコさえも独立した意志を持ち、
 勝手に動きだすわ、喋りだすわ、増殖するわの、
 一見、
 一見、、、ではないかもしれんが、キワい部分で遊びながらも、
 落ちどころは、ほろっとくる、
 喜劇テイストな漫画だった。

 喜劇にしては、シュール過ぎるがな。

 以降、
 『スカタン天国』、『ぽちょむきん』と喜劇テイストは(なんとか)保ちながら、
 独特の語り口は鋭さを増し、
 絵のクオリティも、
 ストーリーのおもしろさも、どんどんグレードがあがっていってんのに、
 ぽいっと捨てちゃうのが、北道正幸である。

 主人公を、リカという少女にあわせた『スカタン天国』は、
 お笑い系の漫画としても秀逸なのに、
 ほんっとに感動できる話もあるのに、ぽいっとネコネタにふってしまう。

 ヒーロー物を悪の組織側から描いた『ぽちょむきん』は、
 おちゃらけを含んだうえでハードな設定とストーリーが進行し、
 正悪が逆転するかのような展開までもっていって、ぽいっとネコネタにふるという。

 こーいった紹介が、たいへん難しいマンガを描かれているわけなのだ。

 で、
 今は何を連載しているのかといえば、ネコの4コマ『プ~ねこ』でございます。
 ネコか。
 ネコなのか。
 ネコなのですね。
 このかたの描くネコは、ネコの特徴をものごっつ捉えているため、
 ディフォルメしてるはずなのに、リアルにみえる、ネコ。
 ヒトの言語を口にしながら、ネコの顔のままのネコ。
 不思議ネコ。
 すこし不思議ネコ。というべきか。

 ネコは、
 博識を得たような顔をしながら、何も考えていないような顔をする。
 つまり気のせいなのだが、
 「じつは、知っているんだぜ」みたいなふりをするんですよ、ネコは。

 そんな(どんなや)、
 ネコがいっぱい出てきますので、
 ネコ好きなかたは、よけい、楽しめるのではないでしょうか。



 ネコには、ネコの言葉が。
 イヌには、イヌの言葉が。
[PR]
by y.k-ybf | 2005-01-22 21:32 | 本棚 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
プロフィールを見る
画像一覧