その95。『恐怖』 & 『チャットルーム』


恐怖 [DVD]

ジェネオン・ユニバーサル



 2010年公開の、ホラーっつーか、そのまま恐怖映画。
 監督は高橋洋。
 『リング』や『女優霊』の脚本を担当された方で、
 九十年代のJホラー・ブーム、その立役者の一人でもあるわけでございます。

 そんな方が、すでにブームも鎮火しているこの昨今、
 どんなモノを作るのかと、そりゃ期待も高まったことだろー。
 んが、うーむ…。

 ちと、分かり難い映画でしたな。
 どれぐらい分かり難いかとゆーと、
 途中で風貌が変わる同一人物を見分けられませんでした…。
 んで、
 最後まで観た後、もう一度観返すと、そーゆーことかと少しは分かる。
 それでも少しなんだけども。
 これは造詣が深くなると陥りやすい、
 初心者感覚の欠如による配慮の無さと、シナリオと構成の粗さからくる、分かり難さ、
 でしょうな。
 姉と妹の、時間軸が違う話を組み替えてるんだけども、
 そこで生じる余計な混乱が逆効果で、
 もうホントに、誰かシーンごとに解説してほしいぐらいだ。
 映画としての出来は悪くないので、じつに勿体無い。
 役者さんは良かったし、不気味な映像も雰囲気あったし、
 ストーリーも悪いわけではない。
 とくに片平なぎさの怪演っぷりは、見事でしたよ。
 CGも批判はあるよーだけど、
 むしろあのリアルじゃないのが、リアルでよかったとおもふ。
 それに、
 おそらくこの監督さんは、
 ホラー映画と呼ばれる以前の、怪奇映画を現代に解釈させたかったんじゃないのかな、と。

 なので、
 何度も云うよーだけど、構成を複雑にしたのが徒になったなー、と。おもいまふ。


チャットルーム [DVD]

アット エンタテインメント



 んでもって、こちらが『リング』の監督の方。
 中田秀夫監督が、海外で作られたホラー、、、ではなく、サスペンス映画ですな。

 どんな経緯で作られたのか、よく分からんのですが、
 キャストは全員外人さんで、セリフも当然英語。
 監督が日本人だと知らないと、洋画だと間違えそーなぐらい、しっかり洋画になっておりました。

 ネットのチャット・ルームで知り合った若者たちが、次第にその関係を崩してゆき…。
 とゆー、もはやネットお約束とも云えるプロットでありますが、
 電脳w世界をアパートっつーかモーテルっつーか、
 過剰にサイバーではなく、まさに「部屋」として視覚的に表現されているのが、
 とても、らしいなとおもいましたよ。
 イギリスが舞台のせいか、ちょっと設定や仕組が分かりにくいけども。

 チャットにのめり込む方々の、現実での姿も奇人ではなくノーマルで、
 それっぽいなぁと、妙に納得。
 主人公の悪いヤツのダメっぷりも、的確にそのダメさがでてて、いい具合でした。

 ちなみにこの主人公だけは、ネットと現実で姿が変化している。
 他は、ほぼ変わりがない。
 これは主人公のネットに対する姿勢の違いを現していて、ええなとおもいました。

 とゆーわけで。ホラーでもなければ怖いわけでもない映画でしたが、
 物足りないと云えば、もう少し周囲のエピソードが欲しかったともおもいますが、
 おもしろい作品でしたよ。
 情緒に頼ることもなく。
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by y.k-ybf | 2012-04-18 23:09 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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