『ハート・ロッカー』、を、観た。
2012年 11月 05日
爆弾処理のお話~。。。
『フルメタルジャケット』の後半みたいな緊張感が、全編漂っておりまして、とても良かったよ。。。
と、
余計な物を言わず、終わりにするつもりでしたが、
町山智浩と宇多丸の「ハートロッカー論争」を聞き、ちょいと戸惑う。
ググればすぐ見つかりますが、その論争がどんなものか簡単に説明しますと、
町山さんは、「主人公が再生する話」だと評し、
対する宇多丸さんは、「そこまで断定はできない」と。
ま、論争ってほどでもないんですが、そんなやりとりがありまして。
わたくしはとゆーと、
どちらかと云えば宇多丸さんの意見に近くて。
ポイントなのは、
映画冒頭での「戦争は中毒性のある云々」の一文と、
最後の、
主人公が自分の赤ん坊に向けて呟いた、「自分の大切なものは、もう一つしかないんだ」ってセリフ。
町山さんは、主人公の表情から、ある決意を読み取ったわけで、
それが間違いだとはおもわないんだけど、
そしたら冒頭の中毒なんたらって一文はなんやってなるし、
「大切なものは一つしかない」ってセリフも、「(ここには無いんだよ)」とも捉えることができるとおもふ。
ま、要は、どっちにもなるよーに作ったんじゃね? ってのが、わたくしの考えなのだが。
んで、
そのどっちにも見える主人公の姿ってのは、
近年のアメリカそのもので、
正義の軍隊気取ってるよーにも、仮想敵を求めてさ迷ってるよーにも見えるって、
暗喩なんじゃねーかなと、おもったりもするのですよ。