『高地戦』、を、観た。


 某シネマハスラーにて、宇多丸さんが絶賛されていたので、これは観ておいた方がええかなと、
 ちょうど用事もあったので、観てきましたよ、『高地戦』。

 しかしまあ、とにかく上映館が少なくて、
 東京でも新宿と六本木の2館だけ、になるのかな。
 そんで単館とか行き慣れてないもんだから、たどり着くまでに一苦労あったりしてね。
 ま、それはさておいて、
 本当によく完成された映画で、
 なんでこんなスクリーンが少ないのかと、理解に苦しみますよ。
 せめて、もー少し数を増やして、
 ちゃんとプロモーションすれば、ヒットの可能性だって十分にあっただろうに。
 震災の影響もあるのかなー。

 ただ、
 予告編やらポスターのアレは失敗だわな。
 観てない方には何のことか分からん話ですが、
 じつは盛大なネタバレをやっちゃってるんですな、予告で。
 むしろ宣伝の売りにしてるぐらいなんだけども、アレは隠してた方がいいとおもうなぁ…。
 宇多丸さんも注意していたので、
 わたくしは情報をシャットアウトして、予告も見ず、
 劇場にあるポスターもチラシも視界に入れないよーに、周囲へ注意を払いながらの、鑑賞となりましたよ。
 はい。
 おかげさまで、あのラストのショックは、そーとーデカいものでした。
 涙がこぼれそーな感情が、ショックで吹き飛ぶなんてことが、ホントにあるんやと。
 なんじゃーーーと。

 なので、
 これから観るとゆー方には、やはり余計な情報は入れず、観ることをオススメします。

 さ、で、
 映画の方はですね、
 朝鮮戦争末期、停戦協定が組まれ、成立するまでの、二年余の期間を描いたもので、
 主に激戦区となった「エロック高地」が舞台となります。
 この「エロック高地」と呼ばれる戦場はフィクションなんですが、
 モデルとなった白馬高地、それと他にもいくつかの高地が戦場となっておりまして、
 それらをまとめての、「エロック高地」。
 逆から読むと「KOREA」となる、戦場が作られたわけでございます。
 戦場は、半島そのものであると。
 んで、
 云ってしまうと、
 このエロック高地が主役みたいなものなんですよ。
 主人公もいるし、ストーリーもちゃんとあるんだけど、
 『高地戦』が描こうとしているのは、
 あまりに苛烈で、凄惨で、慈悲のない戦場と、それを生み出す戦争そのもの。
 英雄や物語を必要としてきた戦争映画と一線を画しているのは、おそらく、そこであろうと。

 んが、
 興味深いのは、
 そーしたキャラやエピソードが浮き出し、変質するのを抑えながらも、
 過去の名作傑作とされる戦争映画へのオマージュに溢れているところ。
 なんだか矛盾してるよーに感じるかもしれませんが、
 この織り込み方がまた、へーっと感心するぐらい巧みで自然なのですよ。
 タランティーノみたいに、好きだからぶち込んだってわけでもなくて。

 ただー、
 だからといって新時代の映画って呼ぶのも抵抗があって。
 そのオマージュにしても、そこまで新鮮には感じなかったなあ、と。

 あと、
 韓国産特有の、スローを多様したり、過剰に情緒的にしたりーの演出、
 例のアレ、アレの臭さがあるって感想も見掛けたけど、
 わたくしにはそのへん、かなり抑えてるなとおもいましたよ。
 とゆーか、
 ハリウッドがやっても同じぐらいになったろーし、むしろ改悪される可能性のが高いやろ、と。
 そんで、
 キャストがまた素晴らしかったとか、
 オープンセットから小道具に至るまでの配慮とか、
 困難な撮影の話とか、
 細かいのや詳しいのは、もう誰かが書いたり言ったりしてるので、このへんにしておきますが、
 間違いなく、
 これから語り草になるだろー、映画だとおもいやすよ。
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by y.k-ybf | 2012-11-24 20:35 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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