『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』、を、観た。


特別編 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(特別版) HDリマスター版 [DVD]

松竹



 五月は、早朝からWOWOWにて「男はつらいよ」全シリーズが放送されておりまして、
 毎朝可能な限り観るとゆー、贅沢な時間を過ごしておりました。
 いまではめっきり少なくなった、王道な喜劇。
 それも60年代、70年代、80年代、90年代と、
 改めて考えると驚異的な時間を掛けて作られたシリーズで、
 まるでタイムカプセルを覗くよーな愉悦も味わうことができるのです。

 さて、本作『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』は、
 車寅次郎を演じた渥美清が亡くなった後に作られたもので、
 49作目の特別編、シリーズ最終作となっております。

 ストーリーは、
 セールスの仕事で地方を回っている甥の満男が、
 しばらく会っていない寅さんのことを回想するとゆーもので、
 実質的には25作目の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』を再編集したものがメイン。
 「寅さん、今頃どーしてるかなあ。そーいやあんな事もあったなぁ」、とゆー感じで。

 編集モノかいなと抵抗もあるだろーが、
 これがねえ、なんとも味わい深くて、いい終わり方だなと、おもうのですよ。
 長期シリーズの宿命でもあるが、
 シリーズも後半(90年代)に入ると、出演者の高齢化や、渥美清の体調の問題もあり、
 覇気や活気の衰えが作品にも現れるよーになった。
 また時代の流れのなかで、
 寅さんのよーな存在、とらやのよーな家族が、次第に現実味を無くしていった危うさもありました。
 時代の風景だけではなく、キャラクターでさえも失われていったのです。
 なので、
 編集版ではありますが、
 最期に寅さんや、とらやのみんなの元気な姿を観ることが出来て、とても嬉しく感じられたのだ。

 今回、「男はつらいよ」について調べてわかったのですが、
 元々シリーズは50作で完結、その予定された最終作では寅さんが劇中で亡くなる予定だったとか。
 それについてはいろんな意見もあるだろーが、
 その本来の最終作が作られなくて、良かったとおもっている。
 こーしてシリーズが途切れてしまったことで、
 今でも寅さんは生きていて、何処か旅を続けているんじゃないかとおもえるからだ。
 満男が、思い浮かべたよーに。

 寅さんとゆーのは、きっと多くの日本人にとって、そんな存在なのではないだろーか。

 と、おもうのですよ。
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by y.k-ybf | 2013-07-05 09:28 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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