映画のまとめ 『グラディエーター』、とか。四本。
2013年 07月 06日
やっと『グラディエーター』を観た。もう十年以上前の映画なのだね。
巨大なコロッセオ、迫力ある戦闘シーン、男たちのドラマと、
見所は沢山ありますが、やはり十年経ってしまうと、あの結末が少し物足りなく感じてしまいます。
悪役のホアキン・フェニックスも、
もっと狂気的とゆーか、暴君的なものを想定してたんだけど、、、ちょっと可哀想におもえてしまった。
とはゆーものの、
評価通りの、おもしろい映画でしたよ。
レバノン内戦についてのドキュメンタリーを、アニメで描くとゆー、異色な作品。
しかもFLASHアニメのよーな作り、アメコミみたいなタッチで、実に奇妙な感覚を味わえる。
現実と虚構の狭間とは、戦場の空気に通じるのかもな。
と、
大袈裟に膨らませてみましたが、
アニメでやるドキュメンタリーは、これも有効な手段の一つだなと、おもいましたよ。
雰囲気は、『地獄の黙示録』っぽいぽい。
1987年の映画で、
売れない女優がオーディションに受かり、怪しい館へと連れて行かれ…、
とゆー、かなり王道なサスペンスなんだけど…。
あくまで勝手な想像なのだが、
じつはコレって、コメディ調のサスペンスをやろーとして失敗したんじゃないのかな?
キャストのオーバーアクション気味な演技や、
折角の恐怖ポイントも演出で無駄になったり、
最初のオーディションのシーンも、あとから考えると変だし。
87年の作品にしては垢抜けてないとゆーか、古いとゆーか。
意図的な気もするんだけどね。
と、散々な言い方をしましたが、
ストーリーはおもしろかったので、リメイクとか向いてるかも。
○『偉大なるX』
最後に、ソフト化されてないよーな、1948年の、日本映画。
今から65年前の作品です。まだ、わたくしも生まれてないな。
監督は、大庭秀雄。脚本が新藤兼人。
とある小説家が、
突然、「偉大なるXの思想」なるものを思い付き、
その理想的社会実現のため、周囲を説教してまわるうちに、事態はおもわぬ広がりを見せ始め…、
とゆー、
すっごい妄想狂っつーか理想狂の話なんだけど、風刺が利いてて、おもしろかったのですよ。
まず、Xとゆー人物は存在せず、
語られるのは、「そのよーな理想をもった人物」としてだけで、その「教え」だけが先に生まれている。
人々はその存在しないXに戸惑い、翻弄されてゆく。
思想、宗教の暗喩だろーけど、
これはもっと本質とゆーか現実的で、
人々が求めてるものが「教え」ではなく、Xとゆー「ヒト」、「存在」にばかり偏っている。
まるで何かを恐れるよーに。責任を押し付けるよーに。
「器」の話かなーと、おもふ。
いろんなものを、受け止める器。
映画として厳しいところはあるけど、
テーマはとても現代的で、古びていない。