『エレファント』、と、『パラノイドパーク』。二本。


 後で観るかとレコーダーに眠り続けていた、この二本。
 適切な例えかどーかはさておき、
 初めて岩井俊二の作品を観たときの感覚に、とてもよく似ている気がする。
 初期の作品を。


エレファント デラックス版 [DVD]

ジェネオン エンタテインメント



 途中、武装した二人の少年が校舎へ向かうカットがあったので、
 もしやとおもったら、
 やはりコロンバイン高校での銃乱射事件を題材としており、
 まるで再現するかのよーな形での映画化となっております。

 ドキュメンタリーでも、モキュメンタリーでもなく、
 リアルを追求したものでもないのだが、
 特別ではない、ありふれた学生たちの姿が、群像として映されている。
 そのカメラのポジションがこの作品ではとても重要で、
 対象と同化せず、離れもせず、第三者或いは浮遊霊の如く、俯瞰で学生たちを追っている。
 そこに主人公などはおらず、ストーリーもなく、
 ただ一つの大きな事件が、「目に見えない巨大な象」のよーに存在している。

 ラストの、カメラが引いてゆくシーンも印象的で、茫然と観ていたけれど、
 ちょっとあまりにも救いがないとゆーか、ざっくりな気もするが、
 そこも想定通りなんだろな。


パラノイドパーク [DVD]

アミューズソフトエンタテインメント



 グランジでダウナーなスケボー少年の日記みたいのを見せられるのかと、イヤな予感がしたのだが、
 ま、日記みたいのは間違いなかったが、
 深いよーな浅いよーな、独特な感覚の作品であった。

 組み替えられた時系列から、一つの事件が浮かび上がり、やがてある事実に辿り着く。
 その手法は素晴らしかったのだが、この監督さんは大事な部分もスルーしちゃうんだな。
 描きたいものはわかるんだけど、もちっと語ってもいいんじゃないかなあ? 
 物語化しても。
 わたくしが鈍感なだけかもしれんが、タランティーノとの大きな違いはそこだろな。

 あ、でも、最近のLINE殺人事件と、通じるものも感じたな。
 実体感がないとゆーか、まさに岩井俊二的な。
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by y.k-ybf | 2013-08-01 22:34 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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