『エイリアン2 完全版』、と、『エイリアン3 完全版』、を、観た。


 WOWOWの映画塾にて、
 『プロメテウス』に町山さんのデンプシー・ロールが炸裂、完全フルボッコ状態になっておりますが、
 それでも嫌いになれない、この映画。
 自分で「子犬」使っておいて道に迷うとか、
 血液を浴びて謎の凶暴化とか、取り返しのつかないことをやってくれてますが、
 ま、リドリー・スコットならば、何らかの形で誤魔化してくれるでしょう。
 気長にディレクターズ・カット版を待つことにしましょう。

 とゆー流れで、
 エイリアン・シリーズの『2』と『3』の完全版を観ましたので、いつもの感想です。


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 そんなわけで、『2』の完全版。原題、『Aliens』。
 これはだいぶ前に観た記憶があるのだが、その程度に曖昧なので、観返すことにした。
 記憶もごっちゃになってるので、
 それ、オリジナルにもあるシーンだよ、と、気が付いてもそっとしておいてあげてください。
 それが優しさです。

 まず冒頭、リプリーが救出されるシーン。
 脱出ポッド(?)の壁を破り、リプリーを発見。
 その後の治療や、リプリーの娘が亡くなっていること(写真も出るんだね)、
 エイリアンの悪夢に悩まされていることなど、かなり時間を掛けて状況と心境の変化を描いております。
 とくに娘に関する部分は、シリーズを通しても大事な伏線となるシーンです。
 次に惑星LV-426。
 エイリアンに襲われる前の生活ぶりが、短いけれどちゃんとあって、新鮮。
 ニュートの家族とかも出てくるし、
 じつはこの家族がエイリアンの船へ探索に向かい、お父さんが最初の犠牲者になるのだね。
 この辺は完全に忘れておりました。
 そんで、スラコ号。
 この船が何を積んでいるのか、海兵隊はどんな奴らなのか、
 その辺もしっかりフォローしてて、いくつか伏線にもなってますね。
 で、惑星へ到着するんだけど、ここもあまり記憶にないカットがありまして、
 あ、こんなゆっくり移動してたんだ、と、気付きました。
 驚いたのは、
 まともな戦闘が始まるまで、それこそエイリアンが出てくるまで、一時間は経過してたこと。
 映画のほぼ半分、何も出てこないって、そりゃ編集するわな。

 こっからラストまでは、ほとんどオリジナルと変わりないとおもうけど、
 こーして観てみると、かなり大胆にカットしてるな、と。
 それもプロローグ的な部分ばかりで、
 結果、エイリアンとの戦闘がメインとなるよーな方針に決めたのだろう。
 その選択は、
 この二時間以上ある完全版のボリュームからすると、間違いなかったとおもいますが、
 見慣れた今となっては、こっちの方がメリハリもドラマもあって、個人的には好きですね。


 そいや、あの役立たずの隊長と女兵士が爆弾で自爆するシーン。
 吹替だと女兵士が「見直したよ」って隊長に言ってたとおもうんだけど、
 この字幕だと「ほんとダメな男だねぇ」と、諦めのニュアンスになってるのな。


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 こちらの完全版は、初めて。
 存在してることすら知らんかった。
 つか『3』自体、二、三回ぐらいしか観たことがない。
 個人的には世界観がはっきりしてて、嫌いではないのだが、
 まあ、積極的に観たいものでもないな。うむ。

 でわまず、
 こちらも冒頭、リプリーが救出されるシーンに追加のカットがあり、どんな状況だったのか、よくわかる。
 星の酷い有り様も。
 んで、エイリアンが牛に寄生してて、アレ? とおもったら、
 元々は犬に寄生していたのを、完全版では牛に変更したそーな。
 ナゼに??
 かなり大ゴトな改変だし、思い切ったことするなぁ…。
 つーわけで、
 当時はインパクトがあった(気がする)犬からエイリアンが生まれるシーンは全カットされてるし、
 作品の売りの一つでもあった、疾走するエイリアン目線からのカットも、最期のちょっとだけになった。
 (オリジナルはもっと多かったと、おもふ。)
 牛のエイリアンになっても、何が変わったってわけでもないし、なー。

 そんで他にも新しいシーンが追加されてるらしいんだけど、残念ながらよくわからんかった。
 そもそもよく覚えてないし、
 会話ばっかりだから、地味なのな、『3』。
 エイリアンの出番も少なくなってる感じだしー。
 こんなに緊張感がない映画だったかなと、(完全版には)疑問におもふ。

 んで、やっぱりシナリオが、よくないです。
 完成するまで紆余曲折あり過ぎたみたいなので、何とも言い難いのですが、
 おそらくフィンチャー監督は、
 この完全版では、リプリーがその運命を受け入れるための物語にしよーと、想定したんじゃないのかな。
 牛のエイリアンがいなくても成立する話だしね、じつわ。

 あ、ラストのエイリアンが突き破って出てくるシーンも、修正してありますね。

 コレさ、
 完全版を観てから、オリジナルを観たほうが、びっくりするかもな?
 変わった作りだね。



 とゆーのが、久しぶりに『2』と『3』を観た感想なのだが、
 リプリーが鬼子母神になる話、なのな。エイリアン・シリーズって。
 この説は以前からよく語られているけど、こーしてまとめて観ると、なるほどなと、おもふ。
 『1』で具現化した恐怖(エイリアン)を知り、
 『2』では実子を亡くし、忘られぬ恐怖に怯え、
 それを打ち消すために、新たな子(ニュート)を救うため、恐怖(エイリアンと、その卵)を焼き殺した。
 『3』では再び子を失い、皮肉にもエイリアンの宿主(母)となり、その運命を受け入れ、命を絶つ。

 印象的なのは『2』での、リプリーがクイーンと初めて対峙した場面で、
 あそこで卵を焼き払う必要はなかったかもしれないんだよな、
 クイーンは兵隊を抑えているし、基地は爆発するんだから。
 だから火を放ったのは、リプリーのエゴだとおもうなー。
 そして、呪われるわけだ。


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 そんでもって。
 オマケで、『プロメテウス』の吹替、通称ゴーリキ版も観たんですよ。

 まー、
 ねー、巧くはないよね、ゴーリキ。
 ほとんど棒読みで、感情も出てないし、
 受けと応えが未熟だから、言葉がそれぞれの場面でもつ意味を表現できていない。
 まあ、セリフが多いキャラでもないので、
 鑑賞に耐えられないレベルでもないのが、救いでした。

 しかしね、
 これはゴーリキの演技力の低さを責めるのではなく、こんな仕事をぶち込んだニンゲンの責任だわな。
 パッと見ただけでも、
 この女優とゴーリキの声がミスマッチなのは、誰の目にも明らかだろう。
 (ノオミ・ラパスは79年生まれ、ゴーリキは92年生まれ、な。)

 これが世に云う、ゴリ押し、ゴーリキ押しとゆーものなのか。
 こんなコトをして、何かプラスにでもなるとおもったのだろーか?
 甚だ、疑問である。

 以上である。



 (ゴーリキ・ザ・クラッシャー)
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by y.k-ybf | 2013-08-29 21:03 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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