映画のまとめ 『トータル・リコール』、とか。五本。
2013年 09月 28日
と云えば、
フィリップ・K・ディック原作の、
ポール・バーホーベン監督による、筋肉ダルマ主演のSF映画として有名である。
あ、筋肉ダルマってのは、シュワノルドのことな。
バーホーベンのは名作ってゆーか迷作に近くて、
お金と(当時の)最新SFXを駆使して、悪趣味で悪夢みたいな未来世界を描いております。
二転三転するストーリーと併せて、かなりのインパクトがありました。
そんな濃ゆい作品をリメイクするなんて難しいだろなーとおもっていたら、
やっぱりアクを抜いたスマートなSFにしちゃいましたね。
舞台も移民した火星ではなく、地球になっております。
環境悪化により、
居住可能な地域は(裕福な)イングランド周辺と、(貧乏な)オーストラリア周辺の二カ所だけで、
この二つを、地球を貫通させたエレベーターで結び、階級支配のよーな状態にしている、と。
だいたいそんな設定。
大まかなストーリーは変わりないけど、
かなりシンプルなアクションモノにアレンジされてて、ガックリな方もいるとおもいますが、
SF映画としては、ぜんぜん悪くないですよ。
単体としてなら、もっと評価もされたはず。
ただ、
先に変態(バーホーベン)が出てきちゃったから、その後にノーマルなのが来ても、インパクト薄いよね。
って例えで、いいのかな?
あ、それと、
街並みがどことなく『ブレードランナー』っぽいのだが、
リメイク権をリドリー・スコットに取られたから、『トータル・リコール』に変更したってわけじゃ、ないよ、な…。
第2回ミス東京ウォーカーグランプリ受賞の、黒澤優が出演しております。
最早、懐かしい感もある多重人格モノなのですが、
主人公は他人の心が読めるサトリ系で、
ストーリーの根幹は、幽体離脱の実験中に震災で亡くなった女性とゆー、
じつに欲張りなオカルト海鮮丼映画。
味はバラバラだったけどね。
『リング0 バースデイ』と同時上映だったそーで、
ああ、
そんな時期のホラーね。と、察していただけると助かります。
エンドロールで氷室京介の「永遠 〜Eternity〜」が流れるのですが、
フェードアウトが若干早くて、もやもやします。
タイトルから、ナゼカ、嫌な抵抗を感じるのだが、面白いサスペンスでしたよ。
エロかったし。ええ。
ぼーっと観てたら、ストーリーの時間が戻ってて、
なんやこれとおもてたら、
あれまあ、と。
これも話せないパターンのストーリーだなあ…w
恋人が失踪してヤケ酒してたら、酒場のチャンねーに声掛けられて、
ずるずる付き合い始めて、男の家で一緒に暮らすよーになったら、なんかお化け出た。
とゆー前半から、
急激な展開を見せる。恐ろしい話や。
誰が悪い、っつーと、うーんと考えてしまうのだが、
酒場のチャンねーも、事情はよく分かってないから、男を庇ったともとれますね。ふむふむ。
NYが、何かに襲撃&爆撃されて壊滅状態。
辛くもシェルターへ逃げ込んだ人々は、確かな状況も分からぬまま、解放される日を待ちわびるが…、
突然、防護服と武装した連中がシェルターに現れて…、
とゆー、お話。
フツー、このパターンだと、
外はどーなってるのか、脱出しなければ、ってなるんだけど、
何故か、防護服の連中に入り口を溶接されて、閉じ込められちゃいます。
え~、そっちの方向? とゆー、シチュエーション・スリラーでした。
あっさりとネタバレしちゃうけど、
何が起こったのか?
防護服の連中は何者なのか? 閉じ込められた理由わ?
結局、解りません。
コイツらも追求しねーし。
脱出するプロセスはスリルがあって良かったんだけど、理由を全部放棄しちゃったのは、ズルいなあ。
つか、
そこで驚かせないと、ダメだとおもうんだけどねw
で、話は違うけど、
冒頭で、街が攻撃される様をビルの窓から眺めるシーンが、
『宇宙人王さんとの遭遇』のラストシーンとソックリだったので、続編? とおもい、
検索してみたけど、やっぱりそんな関係はないよーだ。
残念(ギター侍風に)。
イタリアはナポリのマフィア事情をリアルに描き過ぎて、
原作者が命を狙われるよーになった(その後、国外へ避難。)、そんな原作の映画化。
そしたら出演者のなかにも、指名手配されてた本物のマフィアがいて、即逮捕、とか。
なんとも凄まじい作品でございます。
明確なストーリーとゆーよりも、
いくつかのエピソードが同時進行的に絡むとゆー形になっておりまして、
だいぶ戸惑いながらの鑑賞となりましたが、
とにかくまあ、エグいほどのリアリティで、無常の世界を描いております。
やっぱりねー、子供がマフィアのグループに入るしかないとか、観ていて心苦しくなりますね。
これも、『トールマン』でゆーところの、サイクルなんだよなぁ…。