『ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987』、を、観た。


 1987年、熊本県で開催されたオールナイトの「ロック・イベント」、『BEATCHILD』。
 その錚々たるメンツは話題を呼び、予定を上回る七万人を超える観客を集めた。
 しかし開催当日、会場は豪雨となり、
 最悪のコンディションのまま、イベントはスタートを切った…。

 とゆー、ドキュメント映画です。
 映像素材が発掘されて、復元し、映画として再構成。
 劇場公開のみで、
 (今のところ)ソフト化の予定も無し、と。
 なんなら観なければと、劇場へ向かったわけですよ。苦肉も台風が近付く中に。
 そしたら、
 一部の映像は既にテレビ放送もされてるし、ネットでも出回ってるし、
 ソフト化もされてんだよね。あくまで、一部だけど。
 映画の方もね、参加したミュージシャンの映像が全部あるわけではなく、
 前座のTHE HEARTや、UP-BEAT、小松康伸は完全に除外されているし、
 じつは、ライブ映像として一曲丸々収録されているのだって、一、二曲あったかどーか、なんだよな。
 音楽が聴きたい、ライブが観たいってヒトには、不満が残る編集だとおもふ。
 じゃあ何の映画かってーと、
 「イベント」のドキュメンタリーなんだわ。『ウッドストック』みたいな、な。
 間違いなくそれを意識しているし、
 鬱陶しいナレーションや、あの気持ち悪いシメが、また別の方向へ誘導してるよーな意図も感じる。
 エンディングテーマも、「BEAT CHILD」とは関係のないミュージシャンの曲で、
 ま、これはこれでいいんだけど、
 最後の最後に、この曲のコマーシャルを流しやがるの。
 わあ、商売っ気だなあ、ビジネスだなあ、と、余韻もクソもなかったわ。
 ま、
 通常の映画じゃないんだからって云われたら、そーゆーもんかもしれんけどね。
 2500円も取られたシネ。

 と。
 不満なところは多々ありましたが、ここで参加したミュージシャンのラインナップをご覧くださいな。

 (THE HEART)
 THE BLUE HEARTS
 (UP-BEAT)
 RED WARRIORS
 (小松康伸)
 岡村靖幸
 白井貴子&CRAZY BOYS
 HOUND DOG
 BOØWY
 THE STREET SLIDERS
 尾崎豊
 渡辺美里
 佐野元春 with THE HEARTLAND

 ほとんどのバンドは既に解散してるし、亡くなった方もいるし、
 なにより、みんな脂がのっててコテッコテの時期だから、発するパワーが違うんだよ。
 ブルーハーツはデビューしたばっかりでチンピラみたいだし、
 岡村靖幸は若すぎてプリンスってゆーかリトル・リチャードみたいだし、
 ヒット曲を出したばかりのハウンドやボウイには、ライブ歴戦の貫禄すら感じられるし、
 リハーサルで無邪気にテンションが上がる尾崎豊の姿も見られるし、
 渡辺美里はいちばんトガってた頃の『BREATH』期だからな!
 佐野のバックバンドはハートランドだし! (オマケでECHOESの辻も何故かいるし。)
 そんで、スライダース! ハリーーー!
 野外で、ずぶ濡れでも、この不自然で自然な格好良さよ。
 この、全体に溢れる熱気は、やはり一見の価値はあった。
 現在の視点からだと、世代によるロックの変容がここに凝縮されているし、
 ファンク・ミュージックの影響とかもあってね、
 ラインナップだけでも、たいへん興味深い。

 只、
 失われたモノも確かにあって、
 このタイトルの「ベイビー大丈夫かっ ?」って言葉は、
 現在のミュージシャンの姿へ向けての言葉かもな、とか、おもったりもしましたよ。


 どーか、ライブを完全収録した完全版がでますよーに。
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by y.k-ybf | 2013-11-01 22:43 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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