『シンクロニシティーン』/相対性理論 (074/100)*


シンクロニシティーン

相対性理論 / みらいrecords



 あの頃。
 あの頃ってーと、
 音楽を熱心に追いかけることもなくなり、
 雑誌も読まなくなり、レコード屋さんへ行くのも少なくなった、あの頃。

 相対性理論とゆーユニークな名前のバンドがいることも、
 その噂も聞いていたけれど、正直、そこまでだった。
 どーせインパクトだけだろ、と。
 ロケットorチリトリみたいなもんだろーと。
 いままで散々似たよーなの見てきたから、期待すらなかった。
 そんな無闇に高くなったハードルを、最初に越えてきたのは「ミス・パラレルワールド」のPVだった。
 夜の高速なのかな?
 逆さまになったカメラが、逆さまに流れてゆく照明だけを淡々と映してゆく。
 そしてリフレインする「パラレルワールド」とゆー歌詞。
 逆さまに映しただけの街が、パラレルにおもえる感覚。
 八時のニュースが大変なのに、暇ならワタシと来て、と。
 そもそもそれはパラレルではなくヴァーチャルじゃないのか、とか。
 そこからぐいぐいと引き寄せられて、CDを全部揃えてしまった。
 アルバムを手にして驚いたのは、
 作詞がボーカルのやくしまるえつこではなく、他のメンバー、おそらく男性が中心となって担当していたこと。
 この舌足らず知恵足らずで、
 女の子が口を閉じたまま呟いてるよーな歌詞を男性が書いているとわ。。。
 潔いほどシンプルな楽曲は、アマチュアっぽさも残るが、
 バランス感覚の妙は素人レベルなどではなく、
 既に特殊なスキルへとレベルアップしており、耳にすると、アタマのなかを無限ループで響いてくる。
 勿論、やくしまるえつこの、あの声で。

 リアルとは、生々しさや真実だけではなく、幻想や虚像まで含んでこその、リアルである。
 うん、
 関係ないかもしれんけど、そーゆー意味でも、相対性理論の楽曲は、リアルに聴こえるのだ。
 そのリアルが結実して完成したのが、『シンクロニシティーン』とゆーアルバムだと、おもふのですよ。

 彼らにはファッションやモードは、必要ないとおもうのだがな。






 (ロケットorチリトリ、いまも活動してるよーですな。)
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by y.k-ybf | 2013-12-02 21:55 | 音盤/100 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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