タナダユキ、の、映画。三本。


俺たちに明日はないッス デラックス版 [DVD]

ジェネオン エンタテインメント



 高校生男子の、持て余した性欲についての、映画。

 柄本時生演じる童貞バカが、
 すっげーリアルで気持ち悪くて、存在感有り過ぎw
 あのボサボサ眉毛が、すべての共感を遮断してる気もするのだが、
 うん、
 こーゆーバカは、必ずいたし、意外と上手く世渡りするんだよな。

 あと、デブは乳を揉まれる。マジに。


百万円と苦虫女 [DVD]

ポニーキャニオン



 蒼井優の存在感を十二分に活かしております。
 彼女の演技力もスゴいし、
 彼女の可愛いらしさをここまで打ち消した監督さんも、スゴい。
 あれ、蒼井優ってこんなにブサイクだっけ? と、おもふもの。 (※個人の感覚によります。

 おもわぬコトから前科持ちとなり、
 実家を飛び出し、百万円貯めるごとに放浪を続ける、女の子の話。

 海へ行ったり、田舎へ行ったり、
 「自分探しではなく、自分を無くす為に」放浪を続けるのです。

 優しい話ではないけれど、
 極悪なヒトも出ないのは、おそらく普通の生活を描きたかったんじゃないかな。
 普通の生活の、苦しさと闘いを。
 ここで事件や裏の社会wとかになると、また違っちゃうから。ウシジマ君になっちゃうから。
 弟のイジメエピソードが交互に挿入されるのは、そんな理由ではないかと。
 彼は姉とは逆に、自分が無くなるのを拒むから。

 田舎のヒトらの無自覚な暴力は、よく描けていますね。
 これは『おおかみこども』には無かったな。
 ラストも、ねー、
 切なかったけど、これでいいのかなー、とも。

 まだまだ人生は続くんだ、と。


ふがいない僕は空を見た [DVD]

TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)



 田畑智子は、えらい。

 これは公開が2012年。
 裏『桐島』と云いたくなるよーなテーマと作りで、
 まあ、
 どヘビーに、ココロを押し潰しにきますよ。
 スクール・カーストより深刻な、もー、貧困ですよ。団地ですよ。スラムですよ。
 スラム団地ですよ! (※今、思い付きました。

 ニンゲンの愚かさ、醜さ、弱さだけではなく、(貧困や地域からの)差別まで描いている。
 また、美化に逃げてもいないし、
 さすがに事件は起きるけど、そのドラマ性に集約させてもいない。
 後半のあそこで、
 コンビニの店長を殴らないのや、
 クラスメートに笑って返すのも、ここでゴチャゴチャっとさせないのが、いい。
 なかなか人物に泣かせないし、怒らせない。

 ま、若干、ディテールが甘いところもありますが。
 (あんなノートは取っておかないだろー、とか。ドアのラクガキとかね。)

 天罰なんてモノがあれば、どんなに気持ちがラクだろーか。
 人生を○か×かで採点してくれたなら。
 意味や理由があるならば、意味や理由を知ったふりしなくてもいいからね。
 タナダユキが一貫して作品に描いてきたのは、人間賛歌だとおもっている。
 その姿勢は、とても暖かい。

 (只、
  もう少し先まで、観たかったな。
  ラストの杏は、帰国した姿じゃないのかな?
  むしろ電車に飛び込むんじゃないかと、ヒヤヒヤしたんだけど。)


 でわ最後にもう一度、田畑智子は、えらい。
 えらいのだ。
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by y.k-ybf | 2014-01-24 22:28 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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