その年齢層がちょっと上がっただけのモノで、
小栗旬は、いったいこの原作にどんな思い入れがあるのかと、そっちのが気に掛かる。
とゆー、
ほぼ出オチに近い、くだらなさが前提の作品であるが、
それ故にちゃんと作り込み、説得力を侮らない、その全力な姿勢に好感がもてる。
だからこそ、
くだらないと判った上で、笑えて、オモシロいモノになっているのだ。
何事にも、この、ちゃんと作る、とゆー姿勢は大切なのだと、
教えてくれてアリガトウ、変態仮面!
主演の鈴木亮平は、
ホントに肉体をあそこまで鍛え上げたそーで、見事な「変態仮面」になっておる。
それ故に、対する安田顕演じる「ニセ変態仮面」とのギャップも活きるとゆーもの。
ベクトルの違う変態同士の対決が、実現されている。
とゆー、
キャストの努力と資質で、CGの安っぽさもシナリオの甘さも、あまり気にならなかったのだが、
只一つだけ、
清水富美加が脱ぐパンティの位置だけが、興醒めであった。
なんでもこのシーンのせいで、だいぶキャスティングに苦労したらしいのだが、
これではダメだ!
ちゃんとグイッと、ズルッと、スルッとして、フワッとさせないと!
やらないならカットを割るべきだったなと、おもふよ!
MAN WITH A MISSIONの主題歌も、格好良かったです。
ジョニー・トーがプロデュースの、復讐ノワール。
誘拐事件を発端とした復讐劇を、
時系列をバラバラに組み換えて、何度もリピートしながら描くとゆー、変則的なスタイルの映画。
タランティーノっぽいと云えば、
確かに初期のタランティーノっぽく、次第に事件の全容がわかる課程は楽しいのだが、
その先が、意外にフツーとゆーか、カタルシスが弱かった。
それ、事件や復讐も関係なくね? みたいな箇所も多いし。
ちょっと、平淡過ぎるかな、と。
11年に公開した作品の割に、映像がVシネマみたいってのはさておき、
重要なポイントとなる「ウユニ塩原」は、もちっと頑張らないとなぁ。
逆に、ココさえ頑張ってくれたら、それでオールOKになるのだが。
保険会社の男が、顧客の家で無造作に置かれたヴァイオリンの高価値に気付き、
安物とすり替えて手に入れよーとするも、思わぬ殺人に巻き込まれて、、、。
とゆー、犯罪後始末映画、だな。
コレ、
軽い気持ちで手を出したらみるみる深みにハマる系かと、かなり油断して観ていたら、
最後にまんまと騙されました!
全部をひっくり返すよーな見事な仕掛けがあるのだが、
もーちょい細部に拘ってくれたなら、傑作になったのに~。
前半とゆーか、種明かしまでが、退屈なんだなー。惜しい。
主演の、機嫌が悪そーなのはビンビン伝わる無表情の女の子、
見覚えがあるなとおもたら、
『スコット・ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団』で放送禁止用語を連発する、あのメガネの子、みたいです。
こーゆー、まわりを無視して生きてる女の子は、憧れますな。偏った好みですが。
そんな、オーブリー・プラザ主演の、コメディ映画。
「一緒に過去へ行ってくれる、タイムトラベルのパートナー募集」とゆー広告を頼りに、
ネタ目的に雑誌の取材で訪れてみると、一風変わった男が待っており…。
とゆー、
何度も云うがコメディで、しかも恋愛系でした。
ハッキリと変人が中心なので、
甘ったるくはなく、「過去」や「未来」の中途半端な小エピソードを散りばめつつ、
肝心の、
タイムトラベルは実現するのか!? っつーラストへなだれ込むのだが、
この後半の展開と、イイ意味での裏切りは、楽しめましたよ。