養護学校で実際に起きた、教員らによる生徒への暴力・暴行事件を基に、劇映画化。
噂は聞きつつ、
重い内容だろなぁと暫くスルーしていたが、遂にチャレンジ。
うん、激重たかった。
そして、救われ…たのか? とゆーエンディングが、また重い。
学校だけじゃなく、警察も地域もグルになっとるのが、腹立たしい。
これも氷山の一角で、もっと被害者はいるだろーしな。
「耳を塞いで、口も閉じておけ。あの子らのように」とは、なんて残酷な言葉なのか。
そんな内容に対して、
映画の作りはとても柔軟に構成されている。言い換えるなら、ちゃんとエンタメしている。
テーマの重さのわりに見易いのは、計算された演出とバランスの妙だ。
また主人公がぼぉーっとしてるよーにみえるけど、この受け身な感じが大事なんだな。
彼が自発的に動いてしまうと、彼の物語になっちゃうし。
事件の当事者と、世間一般との繋ぎ役として、重要な受け身なのだ。
この監督さんの判断と、脚本のバランスは、ホント素晴らしいとおもいますよ。
それと、
子供たちの演技も凄いけど、
悪役側の方々の、憎々憎々憎々しい演技の、憎々しいことよ!
韓国産のアクション映画。
侵攻してきた清国の軍に浚われた妹夫婦を救うため、弓の達人であるお兄ちゃんが孤軍奮闘する、お話。
弓ですよ、弓。
弓一丁で敵を追いつつ、追われつつ、隙あらばバスッと弓を射るアクションが、爽快且つ燃える。
正直に云うと、
『ロード・オブ・ザ・リング』みたいなストーリーかとおもっていたので、
若干期待と違っていたのだが、
弓サバイバルモノとして、とても楽しめる映画でしたよ。
敵側のキャラが魅力的だったのも、ナイス。 (逆に、主人公側が薄かったりするんだけどね。)
原作は放送作家の鈴木おさむで、この連載は読みました。
ベタではあるけど、交換日記とゆー形がおもしろく、最後はちゃんと感動できた。
オードリーの若林と俳優の田中圭主演で舞台となり、その後の映画化。
監督は内村光良、ウッチャンである。
主演は伊藤淳史と小出恵介。
お笑い芸人の話を、放送作家が書いて、
芸人が演じたものを、
さらに芸人が監督するとゆー、色んなファクターが入り過ぎて、とても面倒くさい一品になっております。
特にウッチャンなど叩くものなら怒られそーでね。どーしたものかと。。。
映画全体としては、とても良く出来ている。
出来過ぎていて、テレビドラマのよーだ。イヤ、再現ドラマのよーだ。
この毒の無さ、トゲの無さ、仕上げちゃう感じが、とてもウッチャンらしい。
これをツマラナい、オモシロくないとゆーのは、
只、趣向が異なるだけのよーな気もするので、そこへの不満はスルーす。
なので、
趣向が異なる意見として話を進めるが、
まず原作を読んだイメージから、主演二人の印象が違い過ぎた。
田中(伊藤)はもっとクールで、甲本(小出)はもっと激情型なイメージだった。
まだ舞台版の二人の方が近い気がする。
つか、伊藤と小出、逆じゃないかな? ともおもふんだが、
それはそれで、ミスキャストのよーだし…。
漫才からコントに変更されたのも、そのへんに理由があるのかも、とか。
ネタの甘さに関しては、、、何も云うまい。
そもそも、こーゆーケースでの成功例が浮かばないし、
ウッチャンでもこーなるかってぐらいなんだから、誰も悪くない。はずだ。設定的にも間違ってはいないし。
で、ラスト。
確か、原作から変更されてるんだけど、どー…だろなぁ。
改変や展開云々の前に、
やっぱり主演二人のキャラ的違和感が拭えなかったな。
最後まで慣れなかったっとゆーか、入り込めなかった。
イタリアの、魔王と呼ばれたアンドレオッティ首相の、お話。
これわ、難しい!
何が難しいって、
イタリアの政治も歴史も、風習もよく分からん上に、
次々と人物は増えるし、話は展開するしで、あれですよ。珍粉漢粉ですよ。
しかし、内容を理解できなくとも、おもしろさは分かる。
政治の裏側とゆー重厚なストーリーと画作りをしながら、
演出はスタイリッシュで、テンポが良い。
何より、主人公のアンドレオッティ首相を演じた、トニ・セルヴィッロの怪演が見事。
一見、タモリっぽいルックスで、
猫背メガネ頭痛顔とゆー、底が知れない存在感が、魔王っつーか妖怪然としており、
こんなニンゲンが首相として計7期も務めたとゆーのだから、さぞかしイタリア国民は大変だったろーなと。
えとね、
『裏切りのサーカス』に近いかな? 高揚感はないけど。
サントラがまたエレポップだったりしてね、スゴいんだよ。
パク・チャヌク監督の、サスペンス映画。
ヒッチコック風と云えば、否定するほどでもないのだが、
そっちの方向へ行かれると、ちと困るなぁ、とゆーストーリーでした。
幻想とミステリアスな雰囲気とが交じる演出は魅力があって引き込まれるのだが、
でっかい謎がラスト近くまで隠されてるので、観客が入る隙間がない。
ちゃんと丁寧に説明してんだけど、すっごい分かり難くかったわ。
オープニングの意味や、主人公の女の子の不審な行動や、ベッドの上でのアレとかな。
あ、
ニコール・キッドマンは、ホントに器用で巧い女優さんだなと、おもいました。
インテリもバカも、高級も低脳も、どっちもいけるんだな。