『横道世之介』、を、観た。


横道世之介 (スペシャル版) [Blu-ray]

高良健吾,吉高由里子,池松壮亮/バンダイビジュアル

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 これほどまでに、切ない気持ちになるものなのか。
 暫し、
 茫然となり、部屋の中をウロウロする。
 まるで知り合いの誰かを亡くしたような気分だ。

 確かに、長い。160分は長い。
 全体が長いし、シーン毎に長い。
 明確な軸となるストーリーがあるわけでも、テンポよく展開するわけでもない。
 また、脚本上の巧みな仕掛けがあるわけでもなく、エピソードも少し足りない気がした。
 例の「事件」についても、
 やはり、ん? と、思考のブレーキになったし、
 レストランでハンバーガーを思い出す件も、ちと強引かなと、おもた。
 それと世之介が大学生からカメラマンになるまで、
 少し時間が飛ぶんだけど、この空白はどー処理すればいいのかと…。

 横道世之介と祥子お嬢様のカップルは、
 二人とも愛くるしくて、観ているだけでほっこりする。
 だけどそれが裏返り、喪失感になる。
 わたくしは、その失われてしまった未来について、考えてしまう。
 どーして彼は、それを無くしたのか。
 あの幸せが、何故、続かなかったのか、と。
 つい、自分自身の記憶を遡り、照らし合わせるよーに、考えてしまうよ。
 忘れさられた人生について。

 横道世之介とゆー人物は、そんな記憶の端にいるよーなヤツで、
 この物語も、この映画も、そこにスポットを当てている。
 だからこそドラマチックではないし、エピソードも多くはないし、
 空白があったり、忘れられたりもするけれど、
 彼はそこにいたんだよ、
 とゆー、
 日常の記憶の話なんだと、おもふのですよ。


 (アジカンの主題歌が云々はさておき、
  何となく、途中から頭の中でスピッツの「田舎の生活」ばかりが思い浮かび、流れ続けていたので、
  折角なんで、動画を貼っておきますよ。)



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by y.k-ybf | 2014-07-12 16:46 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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