ゴジラ・チャンピオン・まつり! その④。


 2000年を迎えるにあたり、再々始動した日本のゴジラ。
 これは「ミレニアム・シリーズ」と呼ばれるモノで、公開は99年12月。
 全体では二十三作目。
 二度目のリブートとなり、「平成シリーズ」との関連もない。

 冒頭からいきなり姿を現す、ゴジラ。
 政府の機関としてゴジラと敵対する者、個人の研究者としてゴジラを追う者。
 怪獣が存在する社会を構築しており、感触はだいぶ違うが、84版『ゴジラ』のよーでもある。

 が。
 これが。
 クソ、ツマラナいんだわ。
 一応、個人の感想って前置きはしておくけど、
 やあ、ツマラナかった。ツマラナかったわぁ…。

 一々挙げても切りがないんだけど、
 うん、そもそもストーリーが無いんだよな、コレ。
 ゴジラが出現して、攻撃して、他の怪獣が現れて戦って倒して、終わり。
 ホントに、こんだけ。
 阿部寛がゴジラに向かって、「ゴジラーッ」って叫んで死んで、終わり。バカか。
 ゴジラを人類への警鐘、自然災害の具現化としたテーマも、
 何ら新鮮味がなく、陳腐で、つか勝手にニンゲンが意味付けしてるだけ。
 発電所を破壊してるゴジラを見て、
 「ゴジラは人類が生み出すエネルギーを憎むのか」とか抜かすんだけど、
 や、歩くのに邪魔だから壊してんだろ? バカか。
 後半、唐突に出てくる怪獣も、
 まさかの宇宙人&UFOで、ミレニアンとかゆーの。
 タイトルの「ミレニアム」って、そーゆー意味なのか!? アホか。
 んでまた敵怪獣がタコ型宇宙人みたいな姿で、
 さすがにそこから変化して、怪獣らしい姿にはなるんだけど、
 んー、簡略したビオランテ? 口だけ? みたいで、盛り上がるわけもなし。
 つかね、
 背ビレを大きく尖らせて、凶悪な面構えにした新しいデザインのゴジラ。
 そこは悪くないんだけど、
 何故かスマートにも見えて、重量感がまったく無くなってんだよな。
 パワーが感じられないし、何なら、恐くもないんだわ。
 CGや合成が稚拙なのは、仕方がないことだ。技術と予算の問題もあるだろう。
 DAKARA、
 演出でカバーしなくちゃいけないんだけど、出来てないっつーか、ロクにやってないよね、コレ。工夫とかさ。
 メガドライブのゲームだって、もっと迫力あったぞ。
 効果音ぐらいちゃんと付けろよー、ゴジラ映画だぞー・・・。

 他にも人物のキャラがヒドいとか、そもそもキャスティングがヒドいとか、シナリオもセリフもヒドいとか、
 ヒドさ満載!
 腹が立つほどヒドいのも、珍しいよ!


 ミレニアム・シリーズの三作目。
 監督は、「平成ガメラシリーズ」で名を挙げた金子修介。

 恥ずかしながら、
 平成の「ゴジラ」にこんな異色作があるとは、知らなんだ。
 『ゴジラ対ヘドラ』以来の衝撃。
 全体がオカルト映画のよーな恐怖で満ちており、嫌悪感を刺激する描写も多い。
 何より、容赦なく無惨にヒトが殺されてゆく。

 まず、ゴジラのデザインが異様で、
 おそらく、意図的に一作目(54年)と似せながら、
 着ぐるみ感(昭和シリーズ)と、恐竜感(平成シリーズ)も大胆に加えての、白目である。
 し、白目!!
 戦没者や核兵器の犠牲者の怨念が集合体となり、ゴジラとなった。
 とゆーオカルトチックな設定が本作にはあるが、
 つまり、いつまで経っても「ゴジラしか」作れない、創らせてもらえないクリエーターたちの怨念だよね。
 ゴジラを迎え対抗する怪獣が、
 当初の予定ではバラン、アンギラス、バラゴン(カマキラスも出すつもりだったとか)とゆー、
 陽の目が当たらないマイナー怪獣だったのも、そんな理由があったんじゃないかな。
 とゆー妄想。

 実際に登場するのは、モスラ、キングギドラ、そしてバラゴン。
 個人的にバラゴンは好きな怪獣なので登場してくれたのは嬉しいが、タイトルから省かれてるのは少々納得いかない。
 ゴジラとタイマン勝負する活躍なのに!

 モスラは、、、
 モスラ出すぐらいならラドンの方が適任だった気もするし、
 つか、国を護る獣なら、四体いないとダメなんじゃないの?

 キングギドラ、つーかギドラは、
 小さっ!? とおもたけど、今回の設定では、これでいいのかな。
 御輿感がちゃんとあったし。

 怪獣バトルに関しては、スピード感もあるさすがの迫力で、凝縮した濃い戦闘が楽しめる。
 つか、ゴジラ、強すぎ。恐すぎ。

 一方、そんな緊張を悉く粉砕する新山千春の演技力と存在は、
 頼むから引っ込んでてくれと願わずにはいられないが、
 新山千春とその一派が表現するマスゴミ感は、それはそれでリアルな気もするので、良し。
 キャストも豪華っつーか、いろんなヒトが出ており、
 篠原ともえはまだ分かり易いが、加瀬亮なんかも出てんのね。どっちも死ぬけど。

 そんなアクの強い「ゴジラ」で、好みでわかれそーですが、面白かったですよ。


 ミレニアムは四作目、全体では二十六作目の「ゴジラ」。
 今気づいたんだけど、平成になってからの「ゴジラ」って、必ず12月に公開してるんだね。。。
 いちいち書かなくてもよかったな。

 さて今回は、待望のメカ怪獣、メカゴジラの復活!
 オリジナルの意匠を基に、
 現代的にアレンジされた姿は、鋭角さと重量感にミリタリーも加えた、じつにSFメカっぽいロボで、
 歴代強そうランキング、第一位!
 初代ゴジラの骨を素材にしたとか、パイロットが女性だとか、DNAだとか、
 発進シークエンスとか、暴走とか、ヤシマ作戦とか、
 エヴァをやりたかったのかな?
 とおもふ箇所がいくつかあったが、まあ、ええがな。
 かるく挙げただけでもこんなにあったけど、まあ、ええがな。

 問題は、、、
 このメカゴジラ、あんまり強くないんだよな。
 強くないからバトルも、ん? って感じで。
 CG合成はだいぶ改良&工夫されて、プレステ2(初期)ぐらいにはなってんだけど、
 バトル演出がなぁ…。
 動けっ! 動けっ!! と。
 いちばん分かり易くてヒドいのは、病院を守る為、ゴジラに体当たりするシーン。
 あそこは怪獣同士がぶつかる重さが大切なのに、ビリヤードの玉みたいに動かすなよ、ゴジラを。
 観てて、スッと冷めるから。
 それと攻撃されても微動だにしないゴジラとか、空中から緊急着陸するメカゴジラとか、
 もっとなー、
 もっと何とかならんかったのか。
 メカゴジラが暴走して、修理と修正をするんだけど、その説明も曖昧。
 ここはエヴァに習って、
 パイロットのDNAと結合、精神から侵食されて云々とかやるかとおもたら、やらないのね。
 折角、ドラマになるのに。

 釈由美子(マークⅡか?)は悪くないとおもいますが、
 やはり、ドラマパートはイマイチ。
 どーしてスマートに作れないんだろ、ドラマを。
 もっとガッチガチに、メカゴジラ開発物語とかにすればいいのにな。

 と云ったところで、
 じつはこの映画、次作の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に続いておるんですな。

 感想のまとめは、それを観てからに。


 以上、ゴジラ・チャンピオン・まつりでした。

 来年ぐらい、WOWOWで「ゴジラ」全作放送とかやってくれんかな?


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by y.k-ybf | 2014-09-06 10:15 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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