『清須会議』、を、観た。


 そんなにか!?
 と、わくわくしながら観たんだけど、
 や、
 面白かったよ、『清須会議』。
 少なくとも前作の『ステキな金縛り』よりだいぶマシだし、
 いままでの三谷幸喜映画の中でも、マトモに楽しめる方ですよ。
 ストーリーじゃなくて、
 素晴らしい美術と衣装を愛でながら、キャラの会話を楽しむ、そんな作品です。

 確かに、ストーリーも展開も退屈。
 信長が本能寺で死んで、代わりに秀吉が天下を取る、
 なんて、
 誰もが知ってるネタバレ状態なんだから。
 しかもそれをちゃ~んと順番通りにやって、策略も駆引も隠さず描いてるし。
 アホほど実直な男(勝家)がどストレートに突撃してくるから、
 避けて攻めましょって、
 想定通りに動いたら、
 計画通りに勝った男(秀吉)の話、だからな。
 スリルも無ければ、意外性も何もない。

 そりゃそーなるだろ。
 知ってた! みたいな、な。

 コレ、DAKARA。
 いきなり会議のシーンから始めて、
 会議の進行と共に、
 こんな事があった、こんな理由、策略があるって経過を小出しにしてからの、
 じつは隠し玉の…!
 ってやるのが、フツーじゃないの?
 あの子と河辺で会うシーンは使ってもさ、
 これだ! なんて、そこで秀吉に言わせたらダメでしょ?
 あ、でも、
 偶然と見せ掛けて待っていたってのは、良かったな。

 それと、
 兎に角、無駄なシーンが多い。
 会議前は前フリとしてまだ許せたけど、
 会議の後は、スッキリ終わろうや。
 もーいいじゃん、帰るシーンで。
 だらだらと忍者に暗殺させるとかさ。
 しかも、「殺せ!」とか命令すんのな。
 クノイチか!?
 とかさ、それ要る?

 そんであの、大声で本心を喋っちゃうアレな。
 聞こえるってー。
 まだ近くにいるってー。
 あそこは、頭を下げて見送ったあと、
 くるっと背を向けて、ニヤッとさせれば、伝わるだろに。
 これぐらいのあっさり感が、最近の三谷作品にはまるで無いんだよな。
 人形の、でくの坊あたりで、まだやるのかよって、さすがに呆れたわ。

 これって要するに、悪しきオールスター感覚で作ってるから、なんだよな。
 あんなヒトも、こんなヒトも、みんな出てますよぉ、楽しいでしょお? ってヤツ。
 んだから、
 余計なシーンがぶくぶく増えるし、散漫になるし、味も薄くなるし、長くもなるんだな。

 と、
 誉めてるのか叩いてるのかよくわからん感想になりましたが、
 しかしね、
 三谷幸喜だからって、バカにした映画ではないですよ。


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by y.k-ybf | 2014-09-13 00:21 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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