サカサマなエイガ。二本。69。


 重力が上下それぞれに働く、「二つ折りの世界」。
 そんなキテレツ設定が、海を越えて、まさかのモロ被り。

 一つは、日本のアニメ映画で、『サカサマのパテマ』。
 も一つが、カナダ・フランスの実写映画、『アップサイドダウン 重力の恋人』。

 公開時期は、『アップサイドダウン』がカナダでは12年8月に。
 『パテマ』は13年11月に公開された。
 これだけで比べると、単純明快に『アップサイドダウン』の方が早いのだが、
 じつは『パテマ』のコミック版ってのが12年3月から連載されており、
 更に配信版アニメが、12年2月から発表されている。
 となると。
 これまた単純に計算すると、『パテマ』の方が6ヶ月先に早い。
 (更に更に補足すると、『パテマ』自体も公開予定は12年であった。)

 この6ヶ月、企画準備、発表も含めて一年程度の差とみるとしても、
 偶然の被りと判断すべき、、、でしょうなぁ。
 似てる似てると云っておきながら、世界観の設定は、かなり違うからね。

 例えば、
 『パテマ』は中世(ファンタジー系)と近未来が併合したよーな世界で、重力が逆に働く人々は地下に住んでいる。
 要するに、表と裏側の関係だな。

 『アップサイドダウン』の舞台は、多少SFチックな近代。
 上下サカサマに(!)それぞれ世界が広がっており、巨大なビルで繋がっていたり、貧富の差があったりする。
 分かり易くだと、スペースコロニーの上下間がもっと縮まった、そんな感じかな。

 DAKARA、
 真逆の設定と云えば、真逆なんだよね。
 それに『アップサイドダウン』はどっちかってーと、
 『インセプション』(10年公開)のヴィジュアルから影響を受けてんじゃないんかな…?
 建造物の並び方は、リメイク版の『トータル・リコール』っぽい気もしたし。


 とゆーコトで、よろしいでしょうか?
 要するに、この長い前置きには、何の意味もなかったってことだ。
 ショック。


サカサマのパテマ 限定版 [DVD]

藤井ゆきよ,岡本信彦,大畑伸太郎,ふくまつ進紗,加藤将之/KADOKAWA / 角川書店

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 一見、ファンタジックな恋愛ストーリーっぽく、
 男女がサカサマに抱き合うヴィジュアルに騙されそーになるが、
 じつはハードSFへ化ける展開が、素晴らしかった。
 ちょっと説明が足りなくて、ストーリーも飛び気味な感じではあったが、
 隠された巨大な仕掛けには、驚きましたよ。
 常にサカサマで、体を支えていないと「空へ落ちて」しまう状態が、全体に一定の緊張感を生んでいたし。

 キャラの弱さがちと残念ですが、
 設定を活かしたストーリー展開は良好で、
 こーゆー作品を作る監督さんがまだいるんだと、安心しましたよ。


アップサイドダウン 重力の恋人 [DVD]

ジム・スタージェス,キルスティン・ダンスト,ティモシー・スポール/KADOKAWA / 角川書店

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 副題からもわかるよーに、コチラはストレートに恋愛モノでまとめてしまいました。

 上下に住む世界が違うため、引き裂かれた二人の男女。
 数年後、
 身分も社会的キャリアも異なる彼女は、過去の記憶さえ無くしていた。
 何より最大の障壁は、お互い逆方向に働く重力だ。
 はたして彼は彼女と再会し、想いを告げられるのか。

 些か古典的だが、ここまで燃料っつーか、恋愛爆弾が揃っていれば、アホみたいに盛り上がるコトだろーよ?
 ところが。
 信じがたいコトに、あっさりと次々解除してっちゃうんだな、爆弾を。

 彼女に会うため、ある会社に就職するんだけど、
 そこにボブってゆー怪しいぐらい親切でお節介なパイセンがおりまして。
 パッと見が、変態白人肉屋みたいな風貌なので、
 コレは怪しい、
 きっと何か企んで近付いてきたんだろなーとおもっていたら、ホントに只のイイヒトでね。
 (趣味の)切手と交換でいろいろ助けてくれちゃうばかりか、
 映画の結末では、逆転サヨナラ満塁ホームラン級の活躍するからね。ボブが。あのボブが。
 透視スキャンするよーなセキュリティ高い会社で、IDを他人に渡すのはフツーに犯罪だし、
 重力の問題を解決するチョッキを持ってきたときは、なんだコイツっておもったけどな。
 せっかくの設定が台無しやがな。

 つか、
 「会社から持ち出したら罰せられます」と、金属の板みたいの渡されるんだけど、それ、河に捨てたよね?
 んで、特に何も罰せられない、よね?

 彼女の記憶も、
 う~ん、夢じゃ…なかった! で、解決しちゃうしな。
 そんであのオチだからねぇ…。

 ナニ?
 アレは、あの形で、あの体位でアレしてたの?
 とかさー、
 粗が大きいから余計なコトばかり考えちゃうんだよな。

 ってゆーね、
 ちょっとどーかしてる映画なんだけど、上下サカサマのヴィジュアルだけは、見応えあって楽しかったな。
 それとね、
 みんなキルスティン・ダンストのコト、ブスとかブサイクとか子ブタとか、酷く言い過ぎ。
 ちとマニアックなルックスしてるだけだよ!


 そんな、サカサマな二本でした。。。


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by y.k-ybf | 2014-10-04 21:35 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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