『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』、の、感想。


 まず。
 復帰したウェズリー・スナイプス(ドクター・デス)を早速起用して、
 ちゃんと見せ場も用意して、
 ネタにも使いまくったシルベスター・スタローン(バーニー)の配慮に、涙が出そうになった。
 そしてきっちり応えて、ぎこちない謝罪までみせたドクター・デスの姿に感動しながら、
 おれはいったい何を観ているのかと、一瞬、混乱した。

 しかし。
 すっかりお爺ちゃんになったハリソン・フォード(ドラマー)や、
 狂乱のスピーカーと化した、(ホントにヒドい役柄の)アントニオ・バンデラス(ガルゴ)を観て、自分なりに理解した。
 コレは、
 アクション・スターの生き様、人生をフィードバックさせる映画なのだと。

 シュワノルドが93年に主演した、『ラスト・アクション・ヒーロー』とゆー映画がある。
 ちょいと要約して説明してしまうと、
 スクリーンの中のヒーローは、シーンを消化する為だけの記号ではなく、
 想いを繋げる、愛すべき存在なんだよ。
 ってな内容で、
 じつはこの『EXP3』も、そのテーマの延長線上にあるのではないかとおもふ。
 年老いたアクション・スターやムービー・ヒーローは、
 人気がなくなり、作品が作られなければお払い箱で、末は引退。
 だけどそれを演じた俳優たちには、当然、その後の生活と人生がある。
 先行きが明るくとも、暗くとも。
 エンドマークが出て、スパッと終わるわけではない。

 自分たちは本当に、
 いくらでも代替が利く、消耗品なのか。
 無価値な、そんな映画ばかりだったのか。

 周囲に嫌な顔をされても、ガルゴが旧友らの思い出話を止めないのは、
 彼にとって大切な「特別」の記憶だからだ。
 誰も知らなくとも。
 ガルゴは喋り続けることで、彼らを忘れないよーに、存在が消えないよーにしている。
 だからバーニーが話を聞いて覚えていてくれたことを知ったとき、あんなに喜んでいたのだ。
 やっと繋がった。伝わった、と。

 これこそまさに、「映画」の話だ。
 B級だろーが、Z級だろーが、
 誰かにとっては「特別」だし、
 クソだミソだと云われても、そーすることで作品は残ってゆく。
 語り継がれてゆく。

 ベテランばかりの「EXP」に、若い仲間が増えた。
 古い世代に燻っていたバトンが、次の世代へ受け継がれる。

 スターでなくなると同時に、存在の価値を失うわけでも、死ぬわけでもない。
 次の、新しい役割があるはずだ。
 人生は続く。
 映画が消えぬように。

 誰かが。誰かに。
 繋げる為に。


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by y.k-ybf | 2014-11-07 21:04 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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