アイデアが枯れた脚本家が、
ネタ収集のために「サイコパス集まれ~」と新聞広告を出したら、ホントにサイコパスが来ちゃった。
ブラック・ユーモアな映画。ノアール・コメディってゆーのかな、今わ。
タランティーノ・フォロワーと云える作品だとおもふんだけど、コレは上手くいってます。
独自の面白さがありますね。小手先やシチュエーションを真似るだけじゃなく。
思い付いた脚本のアイデアが、ババッと映像化されてゆくのが、ポイントですな。
主演のコリン・ファレルも、いい感じでしたよ。
アメコミ原作の前作は、絶妙なイカレ具合の快作でありましたが、
本作は、
絶妙ではなく微妙なハズレ感が漂う、一本でした。
とゆーのも、
面白い部分は全部前作でやり尽くしており、その余韻だけで作ったよーな。
そのネタ、面白いけど二度目だな、みたいな。
ので、前作が好きな方には楽しめますよ。
期待通りにすぐ脱ぐビョンホンが、ナニかと似た役をドコかで見たかのよーに熱演してくれますし、
アンソニー・ホプキンスが、サスガの名演で、ちゃんと恐い。
只、
じつは問題なのはブルース・ウィリスで…、まったく覇気がなくて抜け殻みたいなんだな。
眉間にシワよせて、渋い顔しながらキスしてるだけ、とゆーね、
今後が心配になる手抜きっぷりでした。
他はみんな頑張ってんのにね。
一人の美女を中心に、凶暴な「笑いピエロ」と内気な「泣きピエロ」が奪い合い殺し合う、
そんなエログロバトルが悪趣味で、愉快愉快。
意味深なオープニングとエンディングは、
喜劇と悲劇の反転を表現してるのかなとおもいましたが、ま、関係ないかもしれませんね。
顔を焼いて狂ったピエロが二丁マシンガンを乱射する姿が観たい方に、オススメ。
アルプス山脈で発見されたクリーチャーは、恐るべき早さで交配を繰り返し進化する化け物であった!
簡単にゆーと、『遊星からの物体X』っぽいお話で、
アルプスの広大な自然を舞台にしながら、それを感じさせないドラマ展開に、予算どれぐらいだったのかなあ?
と、気の毒におもふ。
空撮と赤い氷河は、なかなか迫力あったけども、極秘にするほどかいな? とも。
生き残ったニンゲンは地下のコロニーで暮らしてるんだけどー、
お隣のコロニーから救援信号が入ってー、
助けに行ったらたいへんなことになりました。パニック・アクション。
『デイ・アフター・トゥモロー』って映画があったけど、その後のストーリーみたいな話だね。
吹雪で覆われた世界の光景と、分業化されたコロニーでの生活描写は見応えあっだが、
後半は陳腐なアクションになって、残念。
これさ、
気象タワー?から男がコロニーに訪れて、
「太陽は出たけど種がない。誰か一緒に来てくれ」って話にしたほうが展開も増えるし、
ラストにカタルシスも工夫も出来たんじゃないの?
とか、云ってみる。
食人、ってねぇ…。