映画のまとめ 『ペーパーボーイ 真夏の引力』、とか。五本。


 昔話で、何を伝えたいんだろ? とおもふ話があるが、これはそんな映画。

 人種差別の怨恨を追った社会派ミステリーかとおもえば、
 シニカルになったり、スリラーになったり、安ポルノや青春モノになったりと、
 ぐるぐる変化しながら、最後はスルッと抜けてしまう。
 色調が粗く、
 ニューシネマ以前とゆーか、アプリのインスタグラムみたいな映像が古くも新しくもおもえるし、
 何より編集が大胆で、
 そこを切るのか!? とゆー新鮮な驚きに溢れている。

 ニコール・キッドマンのビッチ&ビッチな演技も最高だが、
 ジョン・Qザックの沼男ぶりがバッチリでね。
 やっとめぐり逢えたね(ハマり役に)、と云ってあげたいぐらいだ。
 そして、ここにも出るのか、マコノヒー。
 今回はやり手の新聞記者役で、
 まともかなー、脱がないかなーおもたら、そんなわけもなく、ガッツリと弟にトラウマを刻みます。
 サスガです。

 しかしあの沼、
 ワニだらけの泥沼が、人生や社会の教訓を暗示するよーで、強烈な印象を残します。
 『地獄の黙示録』っぽいしな。


奇人たちの晩餐会 HDリマスター版【DVD】

ジャック・ヴィルレ,ティエリー・レルミット,フランシス・ユステール,カトリーヌ・フロ,ダニエル・プレヴォスト/キングレコード

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 選りすぐりのバカを探して、眺めて密かに愉しむ金持ちたちの「晩餐会」。
 とっておきのバカを見つけたものの、
 急な腰痛で自宅から動けなくなり、そのバカと二人で過ごすこととなり…。

 フランス産の、少しブラックなコメディの、元は舞台劇からの映画化。
 も、傑作ですね。

 バカってゆーか奇行に近いんだけど、
 最後にちょっとホロっとさせて、愚かさとは? とゆー新たな視点へ移す、見事な手際。
 昔の三谷幸喜は、こーゆー粋な笑いができたんだけどねぇ…。

 只、バカっぷりは徹底してるので、本気でイライラするけども。


モンスターズ / 地球外生命体 [DVD]

スクート・マクナリー,ホイットニー・エイブル/東宝

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 ギャレス・エドワーズ監督が、「ゴジラ」の前に作った低予算のデビュー作。
 怪獣映画とゆーか、怪獣が出現する世界をロードするムービー。

 正直に云いますが、
 「ゴジラ」の後に観たので、ふむふむ低予算の割によく出来てるな、とかおもえましたが、
 「ゴジラ」の前に観ていたなら、この微妙な感覚の映画を正しく評価できたか、自信はない。
 とゆーほど、
 直球なタイトルとは裏腹な、フシギ感覚な映画であった。
 テーマ性やディテールに関しては、完璧に近い出来だとおもいますが。

 しかし、タコ型モンスターなんて、ええ度胸してるわ。


 『パニック・トレイン』は邦題で、安直に感じるでしょーが、
 むしろこの分かり易さが合ってる気がする。
 だって、トレインでパニックになる映画なのだから。

 かなりシンプル、意地悪な言い方をすると地味な内容ですが、
 その分きっちりとパニックモノとしてまとまっており、楽しめました。
 フリが弱いわりにキャラが立っているよーに感じるのは、役者さんの実力なのかな。
 電車内とゆー限られた空間の描写も、
 ラストの七十年代っぽいブった切りな感じも、イイ。


 引っ越した先でもその恐怖が拭えず、息を潜めるよーに暮らしていた。
 ある日、用心の為と息子の部屋に置いたチャイルドコールから、見知らぬ悲鳴が聞こえて…。

 次第に心神喪失状態が疑われる母と、
 あの悲鳴は何? とゆー二つの話が同時に進み、交じり合うわけですが、
 ネタバレになるのでここまで。
 ゆったりと、低空飛行な物語は、悲しく切ないラストへ着地します。

 ホント、ネタバレになるので、
 ちょっとJホラーっぽいとか、何を連想するとか、まったく云えませんのですよ。


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by y.k-ybf | 2015-03-06 10:15 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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