『曲がれ! スプーン』、観た。


 良い評判を聞かない映画なので、ハードルを下げて身構えての鑑賞となってしまったのは申し訳ないが、
 うー‥ん、
 何と表現すればいいのか。
 ヒドい映画はいろいろ観てきたけど、
 あっ、ヒドい! 事故った!! って実感はあるもので。
 今オレはヒドい映画を観ているのだなぁ…と、認識できたものだが、この映画には不思議とそれがない。
 はじめに断っておくが、面白くもない。
 面白くない。
 一度くらい、クスッと笑った気もするが、面白くはなかった。
 では何かとゆーと、無、である。
 無。
 只々ドラマが進行してゆくのを、何の感情も湧かず、見つめるだけの、無。
 不快感は、ちょこっとあった。
 劇中のテレビ番組「あすなろサイキック」が、
 あまりにも手抜きなセット、番組作りで、
 一昔前のテレ朝の深夜番組かってぐらいチープで、
 コレはなかなかのビックウェーブかもだぜ、と、(ネガティブな意味で)わくわくしたのだが、
 そこからまあ、つつーっと、
 つつーっと、
 紙飛行機が真っ直ぐ飛んで壁に当たって落ちたみたいな、何の沸点も淀みもない事態に。
 とゆーのも、
 前半の一時間がほぼ丸々前フリ扱いで、
 主役(であろう)長澤まさみと、ストーリーの中心(であろう)エスパーたちが、なかなか出会わない。
 出会わずに何をやってるかってーと、下準備のよーな前フリをだらだらと重ねているだけ。
 しかもテンポが悪く、不自然な芝居と演出ばかりが続く上に、ストーリーが遅々と進まない。
 さぞイライラするとおもふでしょうが、
 このやりとりがあまりにくだらないので、期待値がぐぐーっと下がって苛立ちが抑えられるとゆー、奇跡。
 奇跡が起きました。
 で、後半。
 やっと両者が出会い、ストーリーも展開するが、なんじゃそれ? って話でね。
 ストーリーもオチも弱いし、「物語の為の嘘」がアホ。
 んで、登場人物が全員バカ。
 エピソードの配置が雑過ぎるし、矢野顕子の曲もあんな雑に使うんじゃねえ!
 子供のストップショットも素人の撮り損ねみたいのじゃなくて、もっといい画を使ってくださいよ。
 何枚も何枚も微妙なショットが続くから、地獄の蓋でも開いたのかとおもったよ。
 んで、
 最期に本物のUFO出しちゃうと、この映画、全部が台無しになっちゃうから!
 ストーリー的に!!
 そんで魚武は仕事を選べ!!!

 ま、何がいちばん驚いたって、09年に公開されたってことで。
 もっと古い作品かとおもったよ。
 ホントに、ねぇ…。
 名前が売れてると、いまでも映画作れるんだね。
 小賢しいとゆーか、面の皮が厚いとゆーか。
 隠しネタ(キャラ)の配置は相変わらず品が無くて、も、露悪趣味の類。
 こーゆーのはさり気なく、ちょこっと映すから面白いんであって、がっつり見せるもんじゃない。
 観た後から知ったんだけど、
 あの軽トラのオッサンとかさ、あんな見せ方したら、も、本筋と絡んでるじゃん。
 ダメじゃん。
 他にも何やかやあるけど、も、ノイズと同じ。邪魔。

 とゆー、
 無と云ったわりにいろいろ挙がりましたが、
 や、ホント穏やかに、
 他人の子供の運動会のビデオを観てるよーな、無の感情で観れたんだけどね。

 (長澤まさみは、悪くなかった。
  上手くはなかったけど、こーゆーキャラを演じてるだけだから。アタマをカラッポにして。)


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by y.k-ybf | 2015-03-16 00:21 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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