『ドッグヴィル』

ドッグヴィル コンプリートBOX
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B0002AP1WK



 なんて映画かと、唖然としてしまう。
 勿論、
 ストーリーに関してだけ、だが。


 いつにもまして偏った感想になりますので、
 興味がない方は飛ばしてください。。。



 前作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もそうであったが、
 とにかく悲劇を編み上げようと必死なのである。

 「物語」というものは喜劇悲劇であれ、
 所詮は作り物のストーリーが結末に向かって進むだけのものではあるが、
 この監督さんのやりくちは、
 あまりにも露骨で、破綻的で、趣味に走りすぎている。
 気がする。

 陳腐な結末とか、な。

 それが悪いかどうか、という話ではなくて、
 はたして、それを共感できるニンゲンが、どれほどいるだろうか。
 ということ。
 この世の中で、監督以上にこの映画を愛しているニンゲンが、どれほどいるのだろうか。
 ということである。

 ついでにメイキングも観たのだが、
 期待に応えてくれる壊れっぷりを曝してくれる。
 (また、メイキングとしての出来も、ひどかった。)

 『ドッグヴィル』という映画は、一つの小さな村の話である。
 それも、スタジオに子供のママゴトのように白線で区切っただけの、
 壁も窓も屋根もない、簡単なセットがあるだけ。
 だからカメラは常に村全体を、村人全員を映すことになる。
 直接な絡みも関係もないシーンなのに、
 全キャストが同時に演技をしなければならない。
 それも想像の村の、目に見えない家の中で。
 さらに、区切りが床の白線だけだから、
 自然とカメラの位置も上から見下ろすようになる。

 これは監督の、一種の責任転嫁ではないだろうか。
 悲劇を生みだしたのは自分ではなく、自分たちである。
 この村と、村人と、カメラが映す「世界」のすべてであると。

 ええ。

 素晴らしく、くだらない映画がこうして出来上がったわけでございますが、
 ラストの、
 「ヤング・アメリカン」には、手を叩いて笑ってしまいました。


 たぶん、次の映画も観るのだろうなぁ。。。。。
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by y.k-ybf | 2005-04-03 22:12 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by y.k-ybf
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