『魔女の宅急便』、実写の方を、観た。


 とゆー、
 誰が望んで、誰が得をするのか。理解に苦しむ企画と組合せの本作。
 案の定、
 案の定中の案の定な出来映えであったが、
 しかし!
 どーせ残念な感じだろ? 的な先入観とは、また違うしくじりによる失敗であった。

 まず、注意しなくてはならないのは、
 ジブリのアニメ映画とはまったく関係ないとゆーこと。
 このイメージをなるべく切り離さないと、かなりしんどい鑑賞となります。
 あくまで児童文学を原作に生まれた映画、
 と考えれば、
 多少の特撮の荒さ、CGのヌルヌル感、ファミリードラマな雰囲気にも抵抗が無くなるし、
 爽快感のない飛行シーンも、まあまあかなと、納得できます。

 ジブリのアニメは関係ないので、即刻、忘れてください!

 トンボがイヤな奴だな、とか、
 休むっつってんのに仕事入れてくるおソノさんブラックだな、とか、
 歌手役のヒト、演技下手すぎ、とか、
 それはこの映画独自のモノで、劣化じゃないんです!

 では何をしくじったかとゆーと、
 後半のクライマックスとなる、動物園のエピソード。
 こ・れ・が・ホントに胸クソ悪くなるエピソードで、
 そのままエンディングへ繋がるから、
 ドス黒く澱んだ何かがろくに解消されず、放置されてしまふのだ。

 評判も良く、快調におもえた宅急便の仕事も、
 「魔女は呪いを届けている」、とゆーある女の子が仕掛けたイタズラが風評被害となり、
 すべての荷物が返却され、
 魔女のキキは大きなショックを受けて、休業状態に。
 それでも動いた方がいいと、おソノさんにムリヤリ配達の仕事を任され、
 その途中、突然飛べなくなり、落下。
 怪我を負い、大切なホウキも折れ、黒猫のジジは行方不明となり、
 それでも徒歩でやっとたどり着いた配達先の婆さん(原作者の角野栄子)には、小銭を投げつけられる始末。
 この後、神風みたいな飛行実験をするトンボを助けて、交流も生まれますが、
 仕事自体はホントにタダの配達で、おソノさんの容赦の無さに戦慄を覚えました。
 そして町に嵐が近付く頃、動物園からキキに仕事の依頼が入ります。
 放浪中の獣医の居所がわかったので、ライオンに尻尾をかじられた子カバを診療に連れてってほしいとゆーのです。
 放浪の獣医ってなんやい、
 ライオンにカバが咬まれる動物園ってなんやい、
 との疑問はさておき、
 嵐の中、
 (隣の島にいる獣医へ)船も出せないのに、(明らかに海上より危険であろう)空を飛ぶキキに頼むかね?
 とゆー新たな疑念も消えぬ間に、承諾するキキ。
 呪いを振り撒く魔女め! 帰れ!
 と、仕事を頼んで呼んだはずなのに口汚くキキを罵倒する動物園の飼育員。
 飛べないけれど、「わたしが運びます!」と、
 まるで子カバを抱えて嵐の海を泳いで渡りそーな勢いで仕事を引き受ける、キキ。
 はたして、どーなるのか!?
 おもたら、
 ゴムボートに子カバを載せ、網で吊り、ホウキで飛んで空輸するんだけど、
 …ああ、結局飛ぶのか、と。
 (ホウキは、トンボが直してくれてます。)
 子カバって何キロぐらいあるの? そんなコト、ググッたらダメ。
 オマケにゴムボートへトンボを乗せて、
 重量を更に増してから、レッツ・フライ!
 (方角が判らないキキの為に、方位磁石を見る係としてトンボは同行します。
  方位磁石だけ貸せばいいのにね。)
 ラジオではLiLiCoが頑張れって応援してくれるし、
 歌えなくなった歌手も、
 (何故か庭先から)嵐でズブ濡れになりながら熱唱してくれます。企画モノのAVみたいに。
 そんなこんなで、
 無事に獣医の浅野忠信を見付け、子カバを治療してもらいます。
 「尻尾をかじられたのか。
  ヨ~シ、これでどーかな?」
 と、そこらにあった布の切れ端を尻尾に巻いて、薬も注射も打たずに完了。
 どーやら尻尾の長さが問題のよーで、
 「バランスが崩れると調子悪くなるからねぇ~」って、
 そ・ん・な・一言メモみたいな治療の為に、
 キキはトラウマを乗り越え、身の危険を省みず、嵐に飛び込んだのか!
 イヤ、飛び込ませたのか!!

 町へ戻ると、
 みんなが「おかえり~」っつって、
 キキも、
 「この町に来てよかった」っつって、ハッピーエンド。

 えええぇぇ、これで終わりぃ?
 気が抜けて、久しぶりに吐いたエクトプラズムが不満をもらしておりました。
 何事もなかったよーに、ジジも戻ってきてるしな。


 「魔女の宅急便」の実写化は、
 特撮映画として、悪くない出来だとおもいます。
 だからこそストーリーやエピソードで、頑張ってほしかった。
 まさかこんな、何一つ釈然としない話で終わるとわな。
 成長…ではないからなあ、コレ。

 ここは敢えて挙げるけど、
 誰もがジブリの、宮崎駿のアニメと比べちゃうんだから。
 あの名作を超えないまでも、
 異なるアプローチで、同等の感動を描かなければ負け扱いなる、
 激ハードレベルの実写化が、そもそも要求される作品なのだから。


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by y.k-ybf | 2015-04-05 22:00 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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