失明した女性が、内と外との境界に戸惑いながら向かい合う、
そんなストーリー全体を比喩的に扱い、リアルな欲求とコミュニケーションを描いております。
かなりエロに偏った理想と妄想の大行進でありますが、
コレがリアルで、普通なんだとおもいますよ。
そこを結ぶための、「失明」ではないかと。
地味な作品ながら、とても面白くて、大切なコトを描いてる映画だなとおもいました。
個人的には、
段々と過激になるエロ動画が、日常系にシフトする辺りが、リアルだなぁと。
いまおかしんじ監督の、ピンク映画。
新宿のゴールデン街が舞台で、主演です。
不倫モノのピンク映画。
ベタなストーリーであるが、
今時テレビドラマでもやらんだろってぐらい、出会いのシークエンスを丁寧に描いており、好感が持てました。
ピンク映画としては物足りないが、
ま、WOWOWだし、意外とドラマとして楽しめる。
ちゃんとロケしてるのが、やっぱ大きいな。
これはエロスとはちと違うが。
ちょっと前に町山智浩さんがラジオで紹介してたのが本作だとおもふが、
所謂、バイブレーターを最初に開発したお医者さんのお話。
バイブレーターとは、
ドンキホーテとかでマッサージ機として売られながら、実際はちと違う用途で大活躍してる、あのマシーンのこと。
元々は女性のヒステリー、ヒステリアを解消する為に開発された、医療器具だったのだね。
映画ではその開発過程と、
束縛と抑圧から解放され、社会的な自立を目指す女性の姿を重ねて描いております。
映画至上最長とも云うべき、
あの…アレを、たくさんしてる映画だとおもいますが、
基本コメディで、イヤらしくもなくライトな作品なので、お気軽に鑑賞できます。
エンドロールでは歴代のバイブレーターたちも紹介され、ちょっと愉快な気持ちになれますよ。