『Zアイランド』、観た。


【映画パンフレット】Zアイランド 監督 品川ヒロシ  キャスト 哀川翔

KADOKAWA、吉本興業

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 観ると約束したので観てきましたよ、品川ヒロシ監督四作目の映画、『Zアイランド』。

 いきなりだけど、だいたいの感想は前作『サンブンノイチ』と変わらない。
 よく出来てるのは認めるが、
 それが面白いとか好きかはまったく別の話で、
 今回もやはり好きにはなれなかった。楽しめなかった。
 個人的な感性の問題かともおもったが、
 「品川庄司」はそこまで嫌いじゃないし、面白いとおもいますよ?
 なのに何故、
 こーゆー形になると楽しめなくなるのか。

 …品川さん、
 映画と相性悪いんじゃないかなあ...?

 まず、会話が全員芸人喋りで、日常会話とは程遠いモノになっておりまして。
 すっごい不自然な上、まったく面白くない。
 面白くないから、
 リアリティのラインを脳内で変換しても、この芸人モドキな世界観を楽しめない。
 最初の女子高生の会話はホントに酷かったし、
 そっから島の男連中と絡む流れなど、目も当てられないほど酷い。
 後ろの席で観ていた若い男性のお客さんは、
 「貝社員」であんな爆笑してたのに、映画本編じゃ全然笑ってなかったからな。

 ストーリーは、
 ま、ざっと云うと、家出した娘を探しに島へ渡ったらゾンビだらけでした、って話なんだけど、
 まずストーリーの構成が悪くてね。
 このタイミングで過去のパート入れるぅ!?
 しかもそのエピソードが、そんな結末にぃ!?
 みたいのから、
 人物の地理的配置がよくわからなくて、
 ああ、みんな同じ町にいるのか、でっかい島だなあ、、、おもたら違ったり。
 女子高生のバトルシーンなんか、丸々必要ないからな。
 因みに、
 前作『サンブンノイチ』ではチャカチャカ・スロー満載のアクションでしたが、
 今作ではチャカチャカは封印、スローだけにしてる点は良いのですが、全部スローにしちゃってんだよな。
 ホントに、キメの全部がスローなの。
 あ、も、
 こーゆー特殊能力をもつミュータントなのかなってぐらい、スローの連続で。
 つくづくセンスねぇな、とおもふ。

 あとこれはネタバレになるけど、
 目的の家出娘が×××になっちゃうんだよね。中盤あたりで。
 これさ、
 彼女だけでも助からないとダメなんじゃないの? 物語的にも。
 彼女を助けるために主要な人物は動いてんだから。
 『プライベート・ライアン』で、ライアン死んじゃダメなんだよ、やっぱり。
 んで親子の愛情みたいのが描かれている、
 と云われれば、
 そーかもしれんけど、
 結局親子三人眉間をライフルで撃ち抜かれるわけで、そんな絵面を見せられて何を想えばいいのか。
 お約束のスローな映像で。

 さて、本作は「ゾンビ映画」とゆージャンルムービー。
 ゾンビが出てくりゃゾンビ映画ならば間違いはないだろーけど、そのジャンルムービーの魅力は一欠片も無かった。
 コメディに偏ってるから恐くもないし、そもそもそんな演出もしてないし。
 そんで、映画好きキャラみたいのがまた出てきまして、
 ゾンビ蘊蓄をペラペラ喋るんだけど、
 それが微妙に間違ってるし、
 それは「ゾンビ・サバイバルガイド」と『ゾンビランド』ですな。
 そーゆーのやりたかったんだな、品川さん。

 ゾンビ映画に細かいツッコミはしないけど、一つだけ。
 元々の発生源は宮川大輔が作った「怪しいドラッグ」なの?
 原因不明の流行風邪みたいな症状で町の病院がいっぱいになってたけど、
 全員がドラッグやってるわけないから、
 となると空気感染の可能性も高く、
 島に来た哀川翔らも感染しちゃうんじゃないの?
 ゾンビ関係なく殺された中野英雄も、何故かゾンビになってたし。
 ドラッグやってた奴だけ早く動けるって設定らしいけど、だいたいみんな、普通に動いてる気もしたし。
 その辺、曖昧っつーか、雑。

 そろそろ良い点の話に移りますが、
 哀川翔や鶴見辰吾らベテラン勢が中心にいるだけで、作品が安定してみえるのは流石だなとおもいました。
 湘南乃風のヒトも悪くなかったよ。役柄にぴったりでした。
 宮川大輔のゾンビは、唯一、笑えて恐かった。
 んで意外…でもないか、
 木村祐一の武闘派ヤクザも冷酷で良かった。ヒトデナシ感がよくでておりました。
 只ね、
 最初の襲撃シーンで哀川翔の右足をナイフで刺すんだけど、
 なんで足なんか刺すんだろ?
 殺す目的で襲撃してるんだから、トドメ刺せばいいのに。
 んでこの足でまた、
 神経やられたから刺されても痛みがない、とかゆーんだけど、そーゆーもんなんですかね。。。
 「北斗の拳」のセリフ・オマージュも微妙でしたし、
 仲間を裏切ってクスリを独占して大儲けじゃー、ってのもあまりに短絡。
 せめてそれからどーするかって説明があれば、中野英雄が殺される理由にもなるのに。
 つかね、
 こ・れ・ほ・ど・説明セリフばっかりの脚本なのに、
 また説明してるよ! って辟易するぐらいなのに、肝心なことは説明しないんだよな、この映画。
 も、バカじゃないの、この脚本のヒト。

 あ、カーアクションやスタントは素晴らしかったです。
 スローは余計ですが、見応えあります。
 ゾンビメイクやゴア描写もかなり良くって、
 なんでコレが恐くないのか不思議なぐらいなんですが、
 それはさておき、みんな耳ばっかり噛じるのは、きっと美味しいからなのでしょう。

 とゆーね、
 芸人喋りなコメディ要素とスロー演出を全部ぶっこ抜けば、もっとマトモな映画になるとおもふし。
 じつは品川ヒロシに悪い印象がない方が観たら、けっこー楽しめるんじゃないかな? ともおもえる、
 そんなポテンシャルだけはあるので、
 どーか映画館でチャレンジしてみてくださいな。

 わたくしに言えるのは、それだけです。


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by y.k-ybf | 2015-05-21 21:24 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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