84年公開。
89年公開。
平成シリーズ二作目となる本作は、前作から五年もインターバルが空いておりまして、
原案を公募するとゆー事態が、
実状はさておき、怪獣映画製作の苦心が想像できます。
この映画、
最初に観た時は地味だなー、と、おもったものですが、
それはおそらくビオランテの、斬新であるが故の主張の無さからであろう。
いま改めて見ると、
ビオランテ、最高ですね。とても元が沢口靖子だとはおもえない。
巨大なバラのよーなビオランテの、圧倒的なラスボス感。
ワニの顎をもつゴジラ顔とか。
G細胞から生まれているので、「兄弟ではない、分身そのものだ」って設定や、
種子が地球規模で拡散して各地でビオランテが発生するかもとゆー続編妄想も楽しめる。
核が生んだゴジラの、
その細胞で新たに生まれたビオランテっつーのも、
作中あまり活かされてないけど、本来のテーマを継承してるし。
超能力研究所の子供たちが、
同時にゴジラの予知夢を見た! ってシーンは、ぞわっとくる名シーンでしたよ。
ゴジラの放射能火炎を反射する、スーパーX2もインパクトあるし、
マッドな博士もちゃんと出るしな。
それだけに、
安っすい外国人のアクションシーンや、悪くないけどマッチしなかった音楽の使い方が、残念でした。
91年公開。
平成シリーズは基本、ストーリーが連続しているよーで、
本作の世界観は『vsビオランテ』のその後の世界になっております。
タイムマシーンを使いながらパラドックスをガン無視するとゆー大胆な構成に、当時は興奮したものでございます。
いい意味で。
今改めて観ても、痛快なほどメチャクチャで、面白いですよ。
メカキングギドラが現代へ来るシーケンスなど、
タイムマシーンなんだから、もっと早い時間に来ればいいのに、ちゃんと焦らすからな。
都市の被害とか、どーでもいいんか、と。
ゴジラの基は恐竜だったとか、
キングギドラの基はあんなにカワイイ、ペット動物だったのか、とか、
何気に重要なネタも仕込まれております。
核兵器、恐い!
そいや、
最初の方に博物館で暴れてたオッサン、途中からいなくなっちゃったな。
つか、
あの恐竜マニアの会長にインタビューしたら戦時中のエピソードを聞けた、
で、ぜんぶまとまるんだけどな。
次作は『ゴジラVSモスラ』ですが、
海中に沈んだメカキングギドラのパーツは、次々作の『ゴジラVSメカゴジラ』で活かされます。
92年公開。