映画のまとめ 『ゴールデン・スパイ』、とか。三本。


 アンディ・ラウ主演の、スパイ・アクション。

 トムさんの「スパイ大作戦」をベースにしつつ、
 本家の「007」を狙っていながら「スパイキッズ」になってしまったよーな、じつに残念な一作。
 しかしその失敗ぶりがあまりに見事なので、むしろ教材的にオススメしたい気分だ。

 登場人物がやたら多くて、
 それぞれ立場も異なる上に、ジャンプカットを多用するので、まったく把握&整理ができない。
 誰が何で、
 何が誰なのか、
 主人公すら判別できない。
 説明を省いて、飛ばしすぎ。

 誘拐された子供を助けるシーンも、
 あ、今、助けた? 助けたの?
 って、
 巻き戻さないと確認できないレベルだ。

 つか、
 主人公のパートナーが、
 結局最期まで観ても、誰なのか理解できなかったからな。
 人物描写が致命的に欠落しているのだ。
 女性なんか、みんな同じ顔だしな。

 極めつけは、
 一応クライマックスの、
 ラスボス日本人との、 唐突に始まるフェンシング対決。
 何故に、日本人とフェンシング?
 とは云わないが、
 その場所が書庫なのが判らんし、
 マスクを着けてのフル装備だから、どっちの顔も見えないし、区別がつかないし、
 カメラも二人の視点で交互に動かすから、
 何が何やらで、
 そのままエンディングへ。

 ナナメ上へ突き抜けながらぐるっと下を回って一回転するよーな、
 アクロバティックな映画でした。
 間違えないよーに説明するが、これは皮肉だ!

 映像的な説得力や技術はあっても、
 使い方次第でここまで台無しになるとゆー、素晴らしい教材ですよ。

 タイトルが出た後の、数秒の間とか、地味にコワいしな。


ある会社員 [DVD]

ソ・ジソブ,イ・ミヨン,クァク・ドウォン/ポニーキャニオン

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 韓国産の、アクション・サスペンス。

 表向きは一般の会社であるが、
 その実態は、暗殺請負を遂行するプロフェッショナル集団であった。。。

 わたくしは以前から、
 韓国映画の、製作クオリティの高さが生む失敗について気になっておりましたが、
 本作がまさにソレ。
 作れちゃうからソレナリの形になって、世に出回ってしまう。
 一見、害は無さそーだけど、
 ソレナリなモノは、ソレナリな結果しか生まないし、
 悪戯に全体の消費を早めるから、寿命も縮めてしまう。
 要するに、
 ムーブメント的な弊害ですな。

 『ある会社員』は、
 アクションは素晴らしく、組織的な暗殺の工程も緻密で面白い。
 俳優さんの技術も高い。
 ラスト、
 ビルのワンフロアに限定された銃撃戦もインパクトがある。

 がしかし。
 ストーリーの詰めの甘さと、設定の粗さ、
 陳腐さと過剰さを組合せた演出は、
 逆にディテールを曖昧にし、
 辻褄と展開を不透明にするノイズとして残り、作品の特長や個性が薄まってしまう。

 『新しき世界』みたいなオマケも、ホント、要らないしね。

 推測すると、
 ま、いろんな事情があるとおもわれますが、
 むしろそーいった事情を知らないで世界中のヒトは観てしまうわけで、
 飽きられる前に、
 そろそろ修正してほしいなと、おもいます。


ゲノムハザード ある天才科学者の5日間 [DVD]

西島秀俊,キム・ヒョジン,真木よう子,伊武雅刀/Happinet(SB)(D)

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 西島秀俊主演の、
 日韓共作のサスペンス・スリラー。

 ある日突然、
 周囲ばかりか自分の記憶まで変わり始めて…、
 とゆー、
 大胆な突然チェンジ系のストーリーで、
 西島さんの体を張った熱演もあり、とても楽しめたのだが、
 …どーせなら、韓国オンリーで作ってほしかったかなぁ。。。

 実際の撮影は、
 あのカーチェイスも含めて、ほぼ日本だったらしく、
 それはすげーなとおもふのだが、
 韓国映画のヒリヒリとしたスリル感が、意外と足りなかった。
 あ、違うなと感じてるトコロに、
 カタコトの日本語が聞こえたりするので、
 う~ん、勿体ないと、おもってしまふのだ。

 コレ、
 主な舞台は韓国で、最期は日本へ移るって展開のほうが、よかったんじゃ、なかろーか。
 伊武雅刀も、浮いてたしなー。

 あ、
 韓国流の鍋ラーメン、蓋食いも見られるよ!


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by y.k-ybf | 2015-07-13 11:30 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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