映画のまとめ 『新幹線大爆破』、とか。 爆発ではありません。三本です。
2015年 07月 13日
噂には聞いていたけど、ホントに面白かった!
今更絶賛するのも恥ずかしいけど、
邦画でこんな面白いエンタメ映画があるなんて!
とゆー、
特撮もミニチュアを巧く使ってたし、
冒頭にある汽車の爆破は、本物の貨物車両を実際に爆破させたロケ撮影で、見事な迫力でした。
爆弾を仕掛けた犯人グループ、
それを追う警察、
何とかノンストップで新幹線を走らせよーと苦心する国鉄、知らぬ間に人質となった乗客。
それぞれに緊迫したドラマがあり、テンポよく切り替わるのが絶妙。
若干、乗客の扱いはおざなりだが、(あのロックバンドとかな)
産気づいた妊婦の顛末などは、
二次被害を抑えるため、乗客の犠牲もやむなしと判断する政府やら国鉄やら、
今現在の感覚で観ると、
(喫茶店が火事になった時は、そこまでやるか! とおもいましたが。)
またこんな邦画の新作を、観てみたいものでございます。
精神に過度なストレスが蓄積して限界を超えると、もう一人の自分、分身が現れる。
ドッペルゲンガーと違うのは、意志があり自発的に行動するトコロ。
抑圧された精神から生まれたものなので、オリジナルとは反撥する凶暴性をもつ。
主人公は画家になることを夢見て、
ネタバレになるのでこの辺にしますが、
作中の説明がイマイチ腑に落ちないとゆーか、辻褄が合わないとゆーか。
絵を描いてない時のアイツは何してんの?
ま、上手く誤魔化せていると、おもいます。
本心の幻と、抑制してるオリジナルとゆー対比も、テーマ的におもしろいしね。
『シックス・センス』を越えたとはおもわんけどね。
で。
この映画には「表」と「裏」の、二作がありまして。
そしたらドッペルゲンガーの話だから、
最初からちゃんと観たのに!
ハッピーエンドか、
しかしコレ、
もーちょいサービスして内容変えてもよかったんじゃないかな…。
両方お金払って観たヒトは、どんな気分なのだろう?
これは完全に当たりに行ったら、ホロリとやられた一作。
主演は吉永小百合と、竹中直人。
監督が堤幸彦。脚本、大石静。
竹中直人が吉永小百合とW主演とゆー時点で、感慨深いものがある。
あの笑いながら怒ってたおじさんがねぇ…。
タイトルとイメージから、邪馬台国を研究する学者さん夫婦の話かなーとおもっていたら、全然違くてですね。
島根のワンマン社長の腕白ぶりを描く前半と、
盲目ながら、白い杖を間寛平並にブンブン振りまわす、バイタリティの塊みたいな社長を健気に支える、
吉永小百合、イイトコ取りだな、とか云ったらいけません。
悪い印象もチャーミングにおもえるよーに、絶妙なバランスとなっております。
まー、大石静の成果であろう。
オモシロいトコで繋がるな、と。