改めて「ターミネーター」を、観てみたよ。1と2と3と4。


 どちらかと云えば、マシーンに追われる恐怖がメインの作品。
 安っぽくて、ちゃっちい印象でしたが、
 いま観ると、
 スピルバーグの初期作品にある、恐怖や孤立感と通じるものを感じます。

 キャメロンにシリーズ構想があったかはさておき、いろいろ仕込まれてある小ネタを探すのも楽しい。
 カイルのセリフからだと、
 タイムマシーンは破壊された、はず、なのだね。
 過去に送られた後のことは、彼も知らないわけだ。

 冒頭の、
 未来での戦闘シーンに出てくる巨大なタンクが、「3」のT-1とちょっと似ていたり。
 こーゆー小ネタは大好物です。

 サラの、
 「信じられへん」、とかね。


ターミネーター2 特別編 アルティメット・エディション [Blu-ray]

アーノルド・シュワルツェネッガー,リンダ・ハミルトン,エドワード・ファーロング,ロバート・パトリック/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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 フジテレビで放送された吹替の完全版が出る。
 とゆーことで、
 ま、「ジェニシス」も公開されるので、気分で買ってしまいました。

 完全版とゆーのは、
 以前にも発表されている、カットされたシーンを加えたもので、
 オリジナルは137分のトコロ、完全版は154分もあります。

 今回のソフト化は、
 その完全版がテレビ放送された際に、未放送となったシーンにも吹替を補完した、とゆー意味のソフト化でございます。
 長い説明でしたね。

 その完全版。
 当然、わたくしも観たはずなのだが、
 このエンディングはちと記憶になく、驚きました。
 今更ネタバレもないので云ってしまいますが、
 溶鉱炉の一件の後、
 時は過ぎ、
 未来の年老いたサラ・コナーが、
 核戦争は起きず、機械の反乱も無かった、
 ジョンは上院議員となり、わたしには孫娘もできた、
 と、語って幕が下りる。
 つまり、
 全編に渡るサラのナレーションがそこへ結び付く。
 続編の完全否定であります。

 とゆー興味深い完全版ですが、
 やはり作品のまとまりはオリジナルの方が勝っているし、
 「未来は決まっていない」とゆーテーマも、
 暗闇の道路を疾走するヘッドライトが雄弁に語っております。むしろ。

 この完全版は、
 オマケとして楽しむべきかな、と。


 それとわたくしが好きな「2」の吹替版は、フジテレビじゃない方でした。


ターミネーター 3 プレミアム・エディション [DVD]

アーノルド・シュワルツェネッガー/ジェネオン エンタテインメント

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 劇場で観てから、
 DVDが出たらすぐに買っていたので、当時からそれぐらいは気に入っていた、「3」。
 嫌われる理由も何となく判っている。

 ジョンのイメージが「2」と違ったし、あのラストがね。

 しかし今現在、改めて考えてみると、
 「3」や「4」へのネガティブな印象って、
 ほぼ全部、無意識のうちに「2」と比べてのガッカリ感、だとおもふな。

 そりゃーねぇ、アナタ、と。
 判りますよ、その気持ちわ。
 わたくしも「2」が最高とゆー意見に異論はありませんし。

 だがしかし。
 もーそろそろ、いーんじゃないですかね、作品単品として評価をしても。
 (破壊屋ギッチョさんによる再評価などは、とても興味深いですよ。)

 「未来は変わらなかった」のではなく、
 「変わらなかった」方の話として、「3」は成立します。
 これは「ジェニシス」でも取り上げられている、
 タイムマシーン系の物語にはつきものの、分岐点の可能性でもある。
 (想定外の、テクノロジー技術の急速な発達も含めて。)

 ジョンが作中に語る、サラの最期の言葉が、
 「2」のカットされたエンディングの言葉と重複してるのもポイントで。
 選択されたifのストーリー、
 と考えるのも、おもしろいんじゃないかな?

 女ターミネーターの凶暴っぷりは最高だし、
 前半での、
 複数の車両を同時に動かすカーチェイスと、巨大クレーン車の暴走は見応えあるし、
 ケイトのパニックぶりは楽しいし。
 何より、
 スカイネットが反乱を起こす過程と、絶望的なラストがドラマチックだ。

 シルバーマン医師も出るしな。

 シュワノルドのターミネーター(T-850)が、
 女ターミネーター(T-X)に操られるも、ジョンの殺害を踏み止まるシーンには、以前から疑問でもあったのだが。
 二つの矛盾する命令から抜け出し、シャットダウンさせたのは、
 「未来のジョンを暗殺した」とゆー過去のデータが効いたのでわ?
 と、妄想するのも面白い。

 そんなわけで、
 わたくしは「3」を肯定しますよ。


 やっぱり面白いんだよな、「ターミネーター4」。

 逆に何がツマラナいのか知りたくなったので検索してみると、
 これまた多いのが「2」との比較や、
 「3」がツマラナかったから、とか。

 あと断然多かったのが、
 「観たけど記憶にない」って感想で、
 それはストーリー構成の問題が原因ですね。
 また、
 「ターミネーター」シリーズじゃなくて、別の話になっとるわ。
 とゆー意見も少なくなく、そこはわたくしも同意。
 タイムマシーンも登場せず、
 タダのSF戦争映画になってしまっている。
 (ターミネーター開発前の話なので、仕方ないんだけども。)

 しかしそれなら、
 SF戦争映画として楽しめばいいんだけど、
 公開当時にそーして判断するのは難しいし、「ターミネーター」ってタイトルが付いちゃってるしな。

 死刑囚として、罪を償う為に実験用の献体となった男が、
 意図せず再び生を受け、その生命を如何に使うべきか。
 さ迷い探すストーリーを軸に、
 ジョン・コナーがレジスタンスの中心人物となるまでを描く。

 これ、要するに、
 サム・ワーシントンのサイボーグと、クリスチャン・ベイルのジョン・コナー、
 ストーリーの流れが二つあって、最期に重なるわけなんだけど。
 おそらく皆、
 主人公はジョン・コナーだとおもってたし、
 いまでもジョン・コナーだとおもってるヒトが多いみたいだけど、
 映画の語り口からして、
 明らかに主人公はサイボーグなんだよな。

 この勘違いと、二つにわかれたストーリーのせいで、
 だいぶ印象が薄くなってるし、記憶にも残ってないんだな。
 サム・ワーシントンの話題なんて、誰もしてないしな。(暴言)

 ストーリーのポイントとなる人物が、またべつのカイル・リースだし。
 シュワノルドのターミネーターも、
 ほんのちょっとだけ、CGで登場するけど、対面するのはジョンだけだし。

 かと云って、
 ストーリーが特別良いとか、さすがに言いませんよ。
 サイボーグの「使命」って、
 結局、偶然で完遂してるよーにしかおもえんし。
 あと、全体のモノクロみたいな画面処理も、プラスに働かなかったのかも。

 只、
 シリーズの面白さってモノはちゃんとあって。
 ジョンがバイク型のロボットを捕獲して、改造するシーンでは、
 「2」のガンズの主題歌が罠に使用されるけど、
 同じく「2」でもバイクを整備するシーンで、同じ曲が流されている。
 またコンピューターに強い設定も活かされているし、
 ジョンの、あの顔の傷も本作で刻まれるんだな。

 んで、
 T-800の生産工場を爆破するんだけど、
 これが後々ターミネーターの生産を遅らせる原因となる、予定だったらしいが。
 これは妄想なんだけど、
 この工場が消滅したことで、
 シュワノルド型のターミネーター以外の、人工皮膚をまとったターミネーターが作られた可能性もあったのではないかと。

 あの巨大ロボットはどーか? とおもふが、
 いろんなタイプのロボットも出てきたし、
 もしもシリーズが続いていたならば、、、と、おもわせてくれる映画ではありますよ。

 ま、結局、
 ターミネーターはお爺ちゃんになっちゃったけども。


 最後に一つだけ気付いたのだが、
 こーなってしまったら、
 スカイネットはタイムマシーンを作らなければ、
 新たな分岐点が生じて、それで人類に勝てる気がするのだが、

 …ダメなんすかね?


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by y.k-ybf | 2015-07-19 17:23 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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