改めて「ターミネーター」を、観てみたよ。1と2と3と4。
2015年 07月 19日
当時はSFホラーと紹介されてた記憶があります。
ホラー扱いでしたな。
確かにアクション要素もあるけど、
安っぽくて、ちゃっちい印象でしたが、
スピルバーグの初期作品にある、恐怖や孤立感と通じるものを感じます。
キャメロンにシリーズ構想があったかはさておき、いろいろ仕込まれてある小ネタを探すのも楽しい。
カイルのセリフからだと、
タイムマシーンは破壊された、はず、なのだね。
過去に送られた後のことは、彼も知らないわけだ。
冒頭の、
未来での戦闘シーンに出てくる巨大なタンクが、「3」のT-1とちょっと似ていたり。
こーゆー小ネタは大好物です。
サラの、
とゆーことで、
ま、「ジェニシス」も公開されるので、気分で買ってしまいました。
完全版とゆーのは、
オリジナルは137分のトコロ、完全版は154分もあります。
今回のソフト化は、
長い説明でしたね。
その完全版。
当然、わたくしも観たはずなのだが、
このエンディングはちと記憶になく、驚きました。
今更ネタバレもないので云ってしまいますが、
溶鉱炉の一件の後、
未来の年老いたサラ・コナーが、
核戦争は起きず、機械の反乱も無かった、
と、語って幕が下りる。
つまり、
続編の完全否定であります。
とゆー興味深い完全版ですが、
やはり作品のまとまりはオリジナルの方が勝っているし、
「未来は決まっていない」とゆーテーマも、
暗闇の道路を疾走するヘッドライトが雄弁に語っております。むしろ。
この完全版は、
オマケとして楽しむべきかな、と。
それとわたくしが好きな「2」の吹替版は、フジテレビじゃない方でした。
劇場で観てから、
DVDが出たらすぐに買っていたので、当時からそれぐらいは気に入っていた、「3」。
嫌われる理由も何となく判っている。
ジョンのイメージが「2」と違ったし、あのラストがね。
しかし今現在、改めて考えてみると、
「3」や「4」へのネガティブな印象って、
ほぼ全部、無意識のうちに「2」と比べてのガッカリ感、だとおもふな。
そりゃーねぇ、アナタ、と。
判りますよ、その気持ちわ。
わたくしも「2」が最高とゆー意見に異論はありませんし。
これは「ジェニシス」でも取り上げられている、
(想定外の、テクノロジー技術の急速な発達も含めて。)
ジョンが作中に語る、サラの最期の言葉が、
選択されたifのストーリー、
女ターミネーターの凶暴っぷりは最高だし、
何より、
シルバーマン医師も出るしな。
シュワノルドのターミネーター(T-850)が、
女ターミネーター(T-X)に操られるも、ジョンの殺害を踏み止まるシーンには、以前から疑問でもあったのだが。
二つの矛盾する命令から抜け出し、シャットダウンさせたのは、
「未来のジョンを暗殺した」とゆー過去のデータが効いたのでわ?
と、妄想するのも面白い。
そんなわけで、
わたくしは「3」を肯定しますよ。
あと断然多かったのが、
それはストーリー構成の問題が原因ですね。
また、
「ターミネーター」シリーズじゃなくて、別の話になっとるわ。
とゆー意見も少なくなく、そこはわたくしも同意。
タイムマシーンも登場せず、
タダのSF戦争映画になってしまっている。
(ターミネーター開発前の話なので、仕方ないんだけども。)
しかしそれなら、
公開当時にそーして判断するのは難しいし、「ターミネーター」ってタイトルが付いちゃってるしな。
死刑囚として、罪を償う為に実験用の献体となった男が、
意図せず再び生を受け、その生命を如何に使うべきか。
さ迷い探すストーリーを軸に、
ジョン・コナーがレジスタンスの中心人物となるまでを描く。
これ、要するに、
サム・ワーシントンのサイボーグと、クリスチャン・ベイルのジョン・コナー、
ストーリーの流れが二つあって、最期に重なるわけなんだけど。
おそらく皆、
主人公はジョン・コナーだとおもってたし、
いまでもジョン・コナーだとおもってるヒトが多いみたいだけど、
映画の語り口からして、
この勘違いと、二つにわかれたストーリーのせいで、
サム・ワーシントンの話題なんて、誰もしてないしな。(暴言)
シュワノルドのターミネーターも、
かと云って、
ストーリーが特別良いとか、さすがに言いませんよ。
サイボーグの「使命」って、
あと、全体のモノクロみたいな画面処理も、プラスに働かなかったのかも。
只、
シリーズの面白さってモノはちゃんとあって。
ジョンがバイク型のロボットを捕獲して、改造するシーンでは、
「2」のガンズの主題歌が罠に使用されるけど、
同じく「2」でもバイクを整備するシーンで、同じ曲が流されている。
またコンピューターに強い設定も活かされているし、
ジョンの、あの顔の傷も本作で刻まれるんだな。
んで、
T-800の生産工場を爆破するんだけど、
この工場が消滅したことで、
あの巨大ロボットはどーか? とおもふが、
いろんなタイプのロボットも出てきたし、
もしもシリーズが続いていたならば、、、と、おもわせてくれる映画ではありますよ。
ま、結局、
最後に一つだけ気付いたのだが、
こーなってしまったら、
スカイネットはタイムマシーンを作らなければ、