『キングスマン』、観た。


 それは何かと尋ねたら、
 マシュー・ヴォーン監督の、『キングスマン』。

 ま、スパイ・アクション映画なんですが。

 エレガントなスーツ(防弾仕様)に身を包み、
 ハイテク・ガジェットを駆使して世の巨悪と闘う様は、まさに紳士の美学が具現化したよーで、優雅にして大胆。
 男女問わず、ウットリさせる魅力がぐつぐつと溢れております。
 コレは嘗てのスパイ作品へのオマージュであり、
 ある意味、古典的なヒーローモノとも云えます。
 スーパーではない、ヒーローの。
 それを『キック・アス』のマシュー・ヴォーンが調理するわけだから、
 まー破天荒で不謹慎なヤンチャぶりで楽しませてくれるのです。

 しかし。
 映画の出来映えに不満はまったくないのだが、
 トムさんの「スパイ大作戦5」より先に観ていたなら、またインパクトは違ってたろーなぁ、と。
 この二作は、ジャンルは同じでも全然毛色が異なっているので比べることもないのだが、
 日本だと公開時期も近いし、
 (スパイ映画の)原点へ戻るとゆーコンセプトが、若干重なるんだな。

 ストーリー展開でも、
 主人公の若者が、最初からアタマもココロも強そうな、仲間想いのイイヤツなので、
 厳しい境遇でも、
 最悪だともクソ野郎だともおもえないから、「キングスマン」で救われた感が少し薄い。
 例えば『ニキータ』や『プリティ・ウーマン』よりも。
 訓練所のシーンでは、チームワークが必要だと云ってるわりに、
 他の訓練生が記号的でドラマもなく、カタルシスが弱かった。
 どーせなら師弟の関係が深まるよーなエピソードが、もうちょい欲しかったな。

 それに対して、
 敵側キャラの立ち具合が素晴らしく、
 ビジュアルからして、コレは胡散臭くて厄介な、イヤな悪党だなおもわせる。
 (ディナーに「マクドナルド」が出るシーンは、最高でした。)
 常にキャップを被り、
 ヤングなコーディネートをしつつ、異常な清潔感を感じさせる姿には、
 「キングスマン」とは異なる美学が見て取れる。

 そして何っつっても、義足の殺し屋、ガゼル。
 どーやったら人体が真っ二つに斬れるのか、
 歩く度に床が傷付かないか、とか、
 何だかよく判らんが、
 華麗さとインパクトに魅了されてしまふ。
 それを具体的な表現にするとアウトな背徳感も、また良し。

 教会での大乱闘から敵アジトでのクライマックスまで、
 やりたい放題なアクションに呆然となりながら、大笑いできました。

 結局、
 世界が滅びかけてる気もするが、
 決定したとゆー続編は、どーなることだろー…。


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by y.k-ybf | 2015-09-30 10:32 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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