映画のまとめ 『ファイティング・ダディ』、とか。四本。
2015年 09月 30日
中身と異なっているわけではないが、
ソフトを供給する側として、コレで売れるとおもっているのだろうか?
と、疑いたくなるほど、センスの欠片もない邦題だ。
原題はノルウェーの言葉で、『kraftidioten』。
恐らく、
すべてが雪に覆われる、ノルウェーの小さな街。
除雪作業の仕事で暮らす夫婦の一人息子が、マフィアの麻薬取引のトラブルに巻き込まれ、殺害されてしまふ。
真相を知った父親は、
とゆー、
かなり陰惨なストーリーなのに、
独特な緊張と緩和を生みだす。
この映画全体に漂う、シリアスとユーモアの中間ぐらいの曖昧な感覚は、
初期の北野武作品と通じるモノがあるし、コーエン兄弟のよーな「抜け」もある。
誰かが亡くなる度、
ストーリーは、思い違いから組織同士の抗争にまで展開するんだけど、
片や、ブルジョワな如何にも都会派の、バカ息子が頭のマフィアで。
片や、古臭い仕来りを守る、ファミリー感の強いマフィア。
この対比も、
じわじわオモシロくなってくる。
「息子」を中心に、
どれも奪い、失うだけなんだな。
主演は、「アベンジャーズ」シリーズの、
蟻の如く働いているのに活躍は映されない男こと、教授役でお馴染みのステラン・スカルスガルド。
隠れた良作です。
ウェズリー・スナイプス主演の、ホラー‥‥西部劇。
復讐を果たして息絶えた息子を、母親が秘術で甦らせたら、
殺した復讐相手もゾンビになって甦っちゃって、もう一回やり直し&命も狙われます。
二度手間オカルト復讐ウエスタン。
(ジャンルが変わったのは、気にしないで。)
まるで少年マンガで連載されるよーな、俺ジナル西部劇なストーリーですが、
ヴィジュアルは悪くなく、スナイプスの腕利きガンマン姿も上手くハマっております。
敵側も、
皮なし筋肉男や、
トゲトゲ寸胴男など、愉快な連中が揃っておりまして、
こりゃイケるかな? と思いきや、
ストーリーが展開するや否や、ぐだぐだに。
何も考えてない、なまくらアクションの連続に、衝撃ですよ。
そしたら、元々この映画は06年には作られていて、
スナイプスの収監と共にお蔵入りになって、
この度、復帰のタイミングでやっと公開されたと。13年に。
そのわりには楽しめたかな、と。
コレ、意外と楽しめました。
マジックをCGで演出することに開き直ってて、
ここまでやられると、
魔法使いのケイパーモノかと、アタマが切り替わりました。
何かの映画の時にも感じましたが、
CGは使い方を誤ると、作品をアニメにしてしまふ。
マジックとCGの組合せも、
オマエラ、ちっとは仲違いせーよ?
って疑問は放置されましたが、続編が作られるみたいですね。
と、誰かに怒られそーな、タイトルだけで判るクソ映画。
だって観たら面白いかもしれないじゃん(東京弁)!
と、僅かな期待を頼りに観るわけだが、
まあ、
とゆー!
『ウイルスハザード』。
やっぱりクソ映画だったよ!!
ある製薬会社が地下の研究所で、
ワクチンもろくに開発できてない猛毒なウイルスを発見したら、
たまたま近くに住むババアがその抗体をもっておりまして、
孫が友達連れてやってきたので、
う~ん、皆殺しちゃえ☆!
と、ババアの家にウイルスをバラ撒き始める、そんなお話。
酷い。
酷いけど、
ストーリーの穴へツッコむ以前に、作りが酷くてね。
CGで表現されるウイルスが、あまりに幼稚&雑で、
他にも突然、画面が暗くなったりして、
オレが観ているのは、メイキングか何かか?
と、散々な気持ちにさせてくれる。
お腹を撃たれた友人に、
「俺にかまわず先へ行け」的なことを云われた主人公(孫)が、
その友人の生死もろくに確認しないで、
そんなお腹を撃たれて重体な友人が、
正露丸飲んだら治った級にピンピンしてる、とか。
ババアが死んで、
「なんかスッキリしたわー」と、非人道なことを口走る主人公(孫)に、
「それはきっとSA・TO・RI、悟りだわ」と、適当なコトをぬかす彼女、とか。
(噴飯モノの)見所もたくさんあるので、
機会があればごらんください。