駄作に学ぶ。『キラー・トーナメント』。


キラー・トーナメント [DVD]

ジェームス・トレベナ・ブラウン/アルバトロス

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 まったく面白くない。
 面白くなさ過ぎるのが、逆に面白くなるパターンの映画で、
 つい、最後まで観てしまいました。

 スウェーデン産のアクション映画。

 街の悪玉が、
 不要となった殺し屋や便利屋たちを一掃するため、
 更に凄腕の殺し屋を雇い、計画は実行された!

 口封じや証拠隠滅が目的らしいけど、
 じゃ、
 残った凄腕の殺し屋わ?

 ってのは序の口で。
 そもそも、
 この単純なストーリーを、観ながら理解出来ませんでした。
 恐ろしいほど語り口が下手なので。

 何かそれっぽいコトを言ってる気はしたけど、
 印象と記憶に残らないし、
 ストーリーと巧く結べてもいないから、キャラが勝手に動いてるよーにおもえるんだな。

 殺し屋を殺しにきた殺し屋が殺す前に別の殺し屋が殺し屋を殺したので、その殺し屋を殺した。
 とゆーレベルの混乱が、延々と続くのです。

 判りません。
 顔も名前も役柄も判らないヒトが急に殺されても、観客は理解できません。
 エスパーじゃないんだから。
 画面は常に暗いし、全員黒い服着てるし、同じよーな顔付きしてるし。
 主人公も殺し屋で、それを狙うのも殺し屋で、
 やってることも一緒だしね。
 しかも、
 主人公側の男は二人いるから、
 見分ける以前に、
 どこをポイントで見ればいいのかが、判らない。
 おそらく、
 そのポイント自体を作り忘れているのだな、このシナリオわ。

 例えば、
 トマトをぶつけられた。
 ↓
 シャツに赤いシミができた。
 ↓
 トマトをぶつけられたから。
 これで一つの既成事実が確立する。
 しかし、
 「トマトをぶつけられた」だけで、
 赤いシミもなく、誰も指摘しなければ、トマトをぶつけられた事実はストーリーの中から消えてしまう。
 (埋もれてしまう。)
 これはシナリオのトリックでもあるんだけど、
 この映画では意図せずそんな展開ばかりなので、ストーリーが消えちゃっているのです。

 リアクションってものが如何に大切か、勉強になりました。

 アクションに関しても、
 銃器はたくさん出るし、派手に撃ちまくるし、壊しまくる。
 格闘も、
 素人臭さはないし、むしろかなり本格的なマーシャルアーツにおもえた。
 だがしかし。
 これがまた、
 欠伸がでるほど退屈な、刺激も迫力もスピード感も何もないシーンの連続なのです。
 リハーサルか練習でも観ているよーな気分になります。

 どーすりゃここまで気の抜けたモノが出来るのか。

 アクションに限ったことではないけれど、
 素材がいくら良くても、撮り方次第で台無しになる。
 そのスキルが無いヒトは撮っちゃダメなんだな、と、
 身に染みるほどよく判る映画でした。

 ホント、勉強になるから、
 創作関係のヒトには、本気でオススメしたい。


 ヒロインに説得されて折れちゃう主人公とゆーオチも、
 ある意味、衝撃でしたよ。


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by y.k-ybf | 2015-11-01 22:24 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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