映画のまとめ 『ある優しき殺人者の記録』、とか。六本。
2016年 01月 08日
正直、半分を超えたあたりで失敗かなぁ…と諦め掛けてた。
POV型スリラーで、
シチュエーションとキャストの限界も容赦なく映してしまい、リアルさが損なわれ、逆効果に。
しかしラストの展開が、
ちゃぶ台をぐるんとひっくり返したと見せて、ピタッと見事な着地を決める。
マジックのよーなラスト。
「世にも奇妙な物語」で、
不条理なエピソードがオチをズバンッ! と決めた時のよーな、何とも云えぬ快感があった。
指摘されて気がついた。
どーにも肝心な部分がぼやけてしまふのは、
敢えて遠回しに作品の軸を見せているのに、
マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウの役者力が強すぎるため、
回した円が想定とは違う軌道を描いてしまっているのだな。
骨太な脚本の渋味が、キャストのインパクトに負けている。
原作がドストエフスキーの「分身」だっつーのが、既におもしろい。
わたくしは読んでないけどね、ドストエフスキー。
この映画の異様で不穏な雰囲気は冒頭から徹底しており、
作りモノのガラクタのよーな世界観、レトロなディストピア感は、
テリー・ギリアムの『未来世紀ブラジル』を連想させる。
あれもドッペルゲンガー系とも云えるしな。
自分の分身の代役を自分で演じる、ペルソナ感覚や、
日本の歌謡曲が効果的に使われる演出など、興味深いトコロが多く、飽きなかった。
あのラストの意味は、よく判らんかったです。
そこは、突き抜けてほしかった。
詰まらん。
そして、暗い。
吸血鬼かなんか知らんけど、
襲ってくるヤツは光に弱い設定なので、自然と真っ暗闇な画面が増える。
暗い。見えない。
詰まらん! (二回目)
わたくしが何故、この映画を観たのか?
「マーズ」とゆーから火星が舞台のSFモノかな? とおもっていたが、まったく違った。
(※正解は、主人公の名前。)
オープニングからいきなりスゴい勢いでコレまでのあらすじ的なコトを喋り始めたので、
もしかするとテレビドラマの映画版かな? と、ぼんやり察した時点で止めればよかったのだが、
つい、ぼんやりと最後まで観てしまいました。
存在すら知らなかったテレビドラマの映画を。
地域格差が腐敗と癒着を生み、スクールカーストにまで影響を及ぼすなか、
街社会へ立ち向かう若者たちを描いたドラマ、みたいな感じで宜しいのでしょうか?
よく喋る勝ち気な女子が主人公のわりに、テーマはシリアスで重かったよーです。
そんな、
かつて学生探偵とゆートラブルメーカーだった彼女が、
ある事件をきっかけに地元の街へ戻ってくる、とゆーのが本作のお話。
ドラマ前提に進行する映画は、
初めて見る「おなじみの」登場人物ラッシュで戸惑いましたが、、、
うん、
いい終わり方だとおもいましたよ。
いろいろ気になるトコロもありましたが。
タブレットの件とか。
ジェームズ・フランコが本人役で出てくる件とか。
しかし、2015年最期に観た映画が、これとはな…。