『残穢 住んではいけない部屋』


【映画パンフレット】 残穢 【ざんえ】 ―住んではいけない部屋― 監督 中村義洋 キャスト 竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一

松竹

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 現在、
 怪談には「実話系怪談」なるものがございやして。
 ドキュメントタッチと申しますか、
 余計な装飾を落とした、つまり、盛らない怪談ってーものが、いまや主流と呼べる存在になっておりやす。
 しかしこの実話系とゆー匙加減が曲者で、
 シンプルであるが故に個性と文章力、ブレない視点が重要となり、要求される。
 盛りが過ぎたり、
 平坦なだけだったり、伝わり難い場合も少なくない。
 何故なら、
 そもそも怪談とは盛ることで伝聞される性質があるから、だ。

 とゆー怪談の説明はさておき。

 本作は、
 基の「怪談」ですら難しい実話系を、
 ホラー映画で表現してみせた、なかなか画期的な作品。

 日常に潜む怪異。
 街や建物で覆われた秘密。
 そしてヒトの心に残る、忌まわしき記憶。

 僅かに違う角度によって、
 現実もウソもその強度を高め、見えずにいた恐怖が浮かび上がる。

 さすが「ほん呪」の中村義洋監督。
 見事な作りでした。

 キャストも皆、素晴らしく、
 主演の竹内結子は、まさに女流ホラー作家と云った佇まいに、納得納得。
 佐々木蔵之介演じる役が平山夢明に似てるなとおもたら、ホントに平山さんがモデルだそーでw
 作品を構築する実在感が良い。
 (橋本愛を、
  エンドロールで名前が出るまで気付かなかったのは、我ながら鈍感過ぎたが。)

 またもう一つの「キャスト」と云ってもいい、建物と部屋も見応えあった。
 「歴史」を辿る展開は、
 作品のスケール以上に膨大な数と種類の建物を必要とするが、
 ロケとセットを巧みに使い、これもまた見事な演出と合わせて撮影されている。

 そしたら撮影は、森田芳光班出身の沖村志宏なのだな…。

 (建物に関しては、
  部屋の見取り図含めてパンフレットで解説されているので、そちらをどーぞ。)

 個人的な贅沢を云えば、
 帯の揺れる速度が少し早い。
 ラストのある顛末はもっと抑えるべき。
 とか、
 気にもなりましたが、些末なことで。

 これが怖くない、退屈だとゆー方には、
 想像力と感受性と知識と経験が足りてないので「13日の金曜日」でも観てくださいと、オススメしてやってください。
 きっと愉しめますよ。


 しかし。
 上映前の予告で『貞子VS伽椰子』が流れておりましたが、
 最早前時代然と化したJホラーのアイコンがどのよーな形で仕上がるか。
 …これもまた楽しみですね

 さて、どーなるやら。。。


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by y.k-ybf | 2016-02-03 23:58 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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