『アイアムアヒーロー』
2016年 04月 29日
主演・大泉洋との発表を聞いた時は、
全然原作とイメージ違うやないの、と、かなりガックリしたものだけど。
予告を観て、おや?
も、大泉洋=鈴木英雄にしか見えない。
悔しいので誉めたくもないのだが、素晴らしい演技でしたよ。大泉め。
そんで、
洋邦合わせても、トップクラスのゾンビ映画になっているとおもいます。
特に前半の、
ザック・スナイダーの『ドーン・オブ・ザ・デッド』冒頭を想起させる、絶品のシークエンス。
スピード感が違うものの、
韓国で撮影したとゆー暴走タクシーのクラッシュシーンも、
完璧でした。
後半のアウトレットモールも含めて、韓国ロケは大正解。
実銃を撃てたってのも大きいし、メイク等の特撮も素晴らしかったなー。
最高潮にアガる、名シーンがバッチリ決まるのだから、言うこともないです。
これはヒーローになろうとした男の話ではなく、
ヒーローとは何か? に気付いた男の話だ。
虚勢を捨て、名乗るシーンにはそんな意味が込められていたとおもふ。
彼はついに不安を乗り越えて、自分を受け入れたのだ。
原作が元々良く出来ているから、との見解も拭えないけども、
だからと云って映像化が簡単な作品ではない。
映画だから活きたシーンもたくさんあった。
有村架純はカワイいし、
ロレックスの使い方もいいし、音楽も良かった。
ゾンビ映画のキモとは、
変貌した世界の光景と、本能が剥き出しとなるニンゲンの姿だとおもふが、
それもしっかり描写してある。
アウトレットモールのリーダーとか、クズ野郎で最高。
高跳びゾンビなど、ちゃんと「モンスター感」もあるし。
何度も云いますが、