映画のまとめ 『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』、とか。三本。
2016年 06月 05日
ポーランドの映画。
第二次世界大戦中、ポーランドで起きた「ワルシャワ蜂起」へ参加した青年を中心に描いております。
「ワルシャワ蜂起」については光の速さでググってほしいのですが、
簡単に説明すると、ポーランドにナチスドイツが侵攻しまして。
ソ連、マジクソ。
(『ソハの地下水道』も、同時期のポーランドの話ですね。)
武装もロクに無く、戦闘訓練すら受けていない、いわば「市民」部隊なので、
戦局はほぼ一方的に、
その無慈悲な戦闘は圧巻で、
完全に語り部とゆーか、主役は「ワルシャワ蜂起」そのもので。
最初の銃弾が飛び交うキスシーンで、たぶん二人は死んでる。
悲恋となった魂が、
と、おもいながら観ておりましたよ。
パレスチナ自治区を舞台に、
自爆テロを繰り返す過激派と、対するイスラエル諜報機関との、先の見えない戦いを描く。
とゆー粗筋では、語り足らない。
過激派の家族と接触して、親しくなることで情報を提供してもらい、
過激派メンバーを逮捕したり、テロを未然に防いだりしている。
つまり、身内をスパイにしてるよーなもんで。
結果がどちらにしろ、提供者は苦い想いをするわけで。
この因果とゆーか、負の連鎖とゆーか。
深い哀しみを浮き彫りにする映画でした。
つかね、
わたくしのよーな半端な知識で軽々しく語るべき内容ではないですな。
失礼。
父親になる覚悟すらなかった彼と、母親であることを要求される彼女。
そんな二人の赤ん坊に悪性の腫瘍が見付かり、否応なく事態は急変してゆく。
二人と、その赤ん坊は、
重い病と闘うことを誓うのだった。
とゆー意味の、宣戦布告。
大病モノか、とおもふでしょーが、
コレがじつにリズミカルで軽やかに、そして鮮やかに描かれており、
むしろ「普通」の、若い夫婦の物語におもえるのです。
悩むことも苦しむこともあるけれど、それだけではないぞ、と。
人生の形は、もっといろいろあるんだぞ、と。
ま、仕事とか収入はどーなっとんじゃい、ともおもいますが、
とてもとても大切なコトを描いてる気もしました。
聖人君子でもなければ、世界中の正しさを背負わなくてもいいんだよ。
ちと苦いラストも、良し。