ホドロフスキーのダンス。二本。
2016年 06月 09日
カイル・マクラクランが鼻血をたらしたり、でっかいミミズが出てくる以外に印象も無く、
その程度の映画情弱なので、
そもそもホドロフスキーもよく知らないのです。
(『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』は、さすがに名前だけは聞いておりますが。)
つーわけなので。
幻となったホドロフスキーの「DUNE」について語られるこの映画は、も、驚きの連続でありました。
メビウス、クリス・フォス、ギーガー、
ホドロフスキーが云うトコロの、
「魂の戦士」なるスタッフの、冗談みたいなビッグネームの並びに呆然となり、
何より感嘆するのは、
映画製作のため作られたとゆー、完璧なアートブック。
メビウスの絵コンテ、クリス・フォスのデザイン、ギーガーのヴィジョン。
これが一本の映画になるのか!
イヤ、ならなかったのか!
とゆー、
クリス・フォスの宇宙船が、ホンマに素晴らしい。
それとホドロフスキー自身の愛すべき人柄も忘れてはいけない。
彼だからこそ、結集した才能なのだから。
この幻の「DUNE」を始まりとする影響については、本編に詳しいので省略しますが。
作られなかった影響と、
もし作られていたら? とゆー妄想と。
一つで二つ楽しめる、そんなドキュメントでした。
23年ぶりの最新作、『リアリティのダンス』も観ましたよ。
ホドロフスキーの自伝的な内容でありながら、
前衛演劇さながらシュールな演出100%なので、
正直、よく判りませんでしたけど、
コレがクセになるとゆーか、判らないなりに楽しくなって、
後半は夢中になって観ておりました。
え、もう終わり? みたいな。楽しい映画でした。
機会があれば、過去作も観てみたいでし。