ホドロフスキーのダンス。二本。


 デビッド・リンチによるSF映画『デューン/砂の惑星』(85年)。
 カイル・マクラクランが鼻血をたらしたり、でっかいミミズが出てくる以外に印象も無く、
 『宇宙からのメッセージ』みたいな話だっけ? と、煙に巻きたくなる。
 だって覚えていないから。
 その程度の映画情弱なので、
 リンチ以前に「DUNE」の映画化が企画されていたことも、
 そもそもホドロフスキーもよく知らないのです。
 (『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』は、さすがに名前だけは聞いておりますが。)

 つーわけなので。
 幻となったホドロフスキーの「DUNE」について語られるこの映画は、も、驚きの連続でありました。

 メビウス、クリス・フォス、ギーガー、
 ダン・オバノン、
 ピンク・フロイド、
 オーソン・ウェルズ、ダリ、ミック・ジャガーなどなど。
 ホドロフスキーが云うトコロの、
 「魂の戦士」なるスタッフの、冗談みたいなビッグネームの並びに呆然となり、
 それが事実だと裏打ちされる魅力的なエピソードの数々に、息を飲む。
 何より感嘆するのは、
 映画製作のため作られたとゆー、完璧なアートブック。
 メビウスの絵コンテ、クリス・フォスのデザイン、ギーガーのヴィジョン。
 これが一本の映画になるのか!
 イヤ、ならなかったのか!
 とゆー、
 複雑なジレンマに悶えながら、デジタルで甦るアート・ヴィジュアルに圧倒される。

 個人的には、
 クリス・フォスの宇宙船が、ホンマに素晴らしい。
 おもわず関西弁になるぐらい、恍惚とさせられた。

 それとホドロフスキー自身の愛すべき人柄も忘れてはいけない。
 彼だからこそ、結集した才能なのだから。

 この幻の「DUNE」を始まりとする影響については、本編に詳しいので省略しますが。
 作られなかった影響と、
 もし作られていたら? とゆー妄想と。
 一つで二つ楽しめる、そんなドキュメントでした。


リアリティのダンス 無修正版 [DVD]

ブロンティス・ホドロフスキー,パメラ・フローレス,イェレミアス・ハースコヴィッツ,クリストバル・ホドロフスキー,アダン・ホドロフスキー/TCエンタテインメント

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 23年ぶりの最新作、『リアリティのダンス』も観ましたよ。
 ホドロフスキーの自伝的な内容でありながら、
 前衛演劇さながらシュールな演出100%なので、
 正直、よく判りませんでしたけど、
 コレがクセになるとゆーか、判らないなりに楽しくなって、
 後半は夢中になって観ておりました。
 え、もう終わり? みたいな。楽しい映画でした。

 機会があれば、過去作も観てみたいでし。


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by y.k-ybf | 2016-06-09 10:39 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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