こんばんわ、ダリオ・アルジェントです。五作です。


 以前、
 『サスペリア』を含む「魔女三部作」でも取り上げた、イタリアン・ホラーの帝王ダリオ・アルジェント。
 今回は初期から最新のものまで、五作まとめて観てみました。

 出鼻を挫くよーなコトをまず云ってしまふが。
 アート志向な独特の色彩感覚。
 処女性に拘る神秘主義と、相反するよーな扇情的描写。
 汚物や流血と云った、次第にスプラッターへ傾倒してゆく過激な露悪的表現など。
 ダリオ・アルジェント監督の個性とも魅力とも云える点が、
 わたくしの好みと全く合わない! ツライ!
 エロスの部分はたいへん愉しめましたが、
 グログロぐちょぐちょブチュブチュな部分は、
 判った判った判りましたから先へ進めてくださいよ、と、願うばかりでした。

 とゆー、
 かなりネガティブなスタンスでの感想になることを、予め。ご了承してください。。。


歓びの毒牙 HDリマスター版 [DVD]

トニー・ムサンテ,エヴァ・レンツィ,スージー・ケンドール,エンリコ・マリア・サレルノ,ウンベルト・ラオ/Happinet(SB)(D)

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 70年公開の、監督デビュー作。
 ブロンドの女性ばかりを狙う猟奇的連続殺人事件に巻き込まれる、サスペンス。

 個性的な登場人物と、
 スリリングでアクティブな映像のカットは、
 緻密さではなく、劇画のよーな如何わしい楽しさを作品にもたらす。

 今の感覚だと、
 正統派ホラーともおもえるスタイルですね。


わたしは目撃者 HDリマスター版 [DVD]

ジェームズ・フランシスカス,カール・マルデン,カトリーヌ・スパーク,ピエル・パオロ・カポーニ,ホルスト・フランク/Happinet(SB)(D)

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 71年公開の、サスペンス・スリラー。
 『歓びの毒牙』、『四匹のハエ』と合わせて動物3部作と呼ばれている、とか、いないとか。

 次々と容疑者が現れては殺される、
 先が読めない、複雑に展開するストーリー。
 ・・・分かり難い。

 電車で轢かれるシーンは、なかなかのゴア描写。
 オカルト色はまだまだ薄い。


シャドー HDリマスター版 [DVD]

アンソニー・フランシオサ,ダリア・ニコロディ,ジョン・サクソン,ジュリアーノ・ジェンマ,ララ・ウェンデル/Happinet(SB)(D)

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 82年公開。
 『サスペリア』が77年公開で、ロメロの『ゾンビ』を製作したのが78年。
 80年には『13日の金曜日』が公開されてスラッシャー系ホラーがブームとなり、
 世界的にもジャンルが拡大したとおもわれます。

 ホラーへのアルジェントの影響については専門家に任せるとして。
 本作は、
 えー…、ブロンドの美女が襲われる連続殺人‥‥‥って、どれも一緒や!
 カメラが犯人視点で、
 ぐーっと忍び寄って、ナイフでグサッ! 悲鳴がギャーッ!
 って、
 一緒一緒。観た観た。

 観たわ。


 85年公開の、
 だいぶグロさが増してくる、ホラータッチのサイコ・スリラー…だと、わたくしはおもいますよ。

 虫が大好き、ハエを使役できる少女が主人公。
 「蠅の女王」とゆー設定は独創的だが、特にストーリーで重要なわけでもなく、
 エキセントリックな言動と演出がいよいよドライヴしてきた作風に、ストーリーは置き去り気味。
 しかし特撮、合成の点は、
 トラウマ級の嫌悪感を植えつける見事な迫力。

 後半の、
 アレに少女を叩き落とす場面は、監督の狂気とも云える拘りを感じた名場面でした。
 その後の首チョンとチンパンジーで、いろいろどーでもよくなるが。


 かなり年月が開いて、2012年の作品。

 そーか、「ドラキュラ」を題材にした映画かー。
 と想像してたら、
 ぜんぜんそのまんまの「ドラキュラ」でした。
 12年の新作で、
 「ドラキュラ」をほぼそのまんまやるチャレンジ精神!
 コメディでもなく、ダーク・ヒーローでもなく、
 「ノスフェラトゥ」ですらない、「ドラキュラ伯爵」。

 十字架! ニンニク! 銀の弾!
 ヴァン・ヘルシングまで登場する、あの「ドラキュラ」ですよ!
 2012年に!!

 CGがチープなだけならまだしも、特撮も明らかにレベルが落ちている、よーに見えるのは、デジタルの罪。
 3Dを想定して作られた作品なので、2Dで観るとキビシいのは致し方ないとして。
 …うん。
 たぶん3Dで観れば、楽しいんだよ。きっと。
 ホント、あの生々しい巨大カマキリの映像は、是非ともスクリーンの3Dで体感したいものです。
 エログロも健在で堪能できますが、
 正直、古典ホラーの再現とかゆーレベルにも達しておらず…。
 後半、
 登場人物が次々と殺されてゆく展開には、尋常じゃない後始末感が漂っておりましたが。

 ドラキュラに咬まれた男が逃がされた直後、オオカミ男に咬まれる死に様には、
 も、ビーフジャーキー並の咬み放題な扱いだなと、つい笑ってしまいました。

 このチープさ、グロさを気楽に楽しむべきだったかな? と、今更気が付いた想いで、
 熱心なファンの方々には申し訳ない。

 まさか、
 ぜんぶ同じ味わいの料理が出てくるとわ…。

 とゆー、
 五作をまとめたとはおもえぬ、唐突な〆。



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by y.k-ybf | 2016-06-09 11:24 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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