『SCOOP!』


【映画パンフレット】 SCOOP! スクープ

東宝

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 まず、『ナイトクローラー』ではなかった。
 ではない。

 冒頭からカーセックスのシーンで始まるよーな、
 通俗的で血肉を感じる、「パパラッチ」とゆーより「週刊誌のスクープカメラマン」の物語。
 この違いは、けっこう大事。

 本作はリメイク作で、
 元はテレビ映画の「盗写1/250秒」だとゆー。(監督は、原田眞人。)
 ソフト化もしてないよーなテレビ映画なので、さすがにチェックは無理でした。

 新人記者の二階堂ふみが、良い。
 仕事の意味も魅力も判らないド新人が、
 経験を重ねてスキルを研くことで理解を深め、没頭してゆくとゆー、
 まーお約束的なキャラを、
 真っ正面から演じることでその役割を完璧にこなしているし、そこにちゃんと個性も乗せている。
 彼女の視線が段々と落ち着いて、迷わなくなる。
 「最期」のカメラを構える姿が、また良し。

 副編集長を演じた吉田羊も、
 美人過ぎない具合が、なんか良かった。
 (ベランダから二階堂ふみを見送るシーンは、アラーキーのオマージュだろーな?
  この時の福山とのキスシーンはエロくて素晴らしい。)

 そして。
 何より凄まじいのは、リリー・フランキーの怪演!
 も、「そーゆーヒト」にしか見えない憑依っぷりで。
 こーゆー知り合いをいっぱい見てきたんだろなーおもたら、
 パンフに、
 「こーゆー知り合いがいっぱいいる」と応えておりました。
 中盤での乱闘シーンも痛快で、最高。
 あの腕っぷしの強さが不自然におもえないのが、また凄い。

 さて。
 主演の福山雅治は、
 前半こそタレントイメージとのギャップが邪魔に感じられましたが、
 後半、キャラが動き始めるとそれもなくなり、
 ラストのリリーさんとの一連のシーンは名場面と呼びたくなるほどスリリングで、かつ切ないシーンでした。

 編集部の作り込みとか、
 ターゲットとなる芸能人のソレっぷりとか話し始めるとキリがないので省略しますが、
 兎に角、キャストが脇に至るまで良し。

 気に入らなかったは、福山と二階堂ふみとのラブシーン。
 パンツすら脱がないラブシーンなどハナから入れるな、と云いたいトコロだが、
 せめて、もちっとエロく撮ってくださいよ。
 そーゆー映画で、ここまできっちりやってきたのに、何で急に健全爽快ラブシーンを入れるかな。
 脱げないんなら、脱がないやり方もあろーに。
 個人的な感覚だけど、ここはがっくりさせられた。

 あとは最後の、
 写真を掲載するかどーかで、遠藤賢一が命の尊厳云々と反対する場面。
 それを今、このタイミングで言うか? オマエが?
 と、疑問におもふ。
 流れ的に、渋々賛成するのが遠藤で、
 反対するのはむしろ吉田羊か二階堂ふみじゃないの?
 理屈もなんか中途半端でし。

 と、まーそんな具合で、
 スクープとわ?
 スキャンダルとわ? みたいな難解なテーマを扱ってるわけでもなく、
 気楽に面白い、そんな映画でした。

 最初と最後のショットで判るとーり、「都会」が主役の映画でしたね。
 (そーゆー意味では、福山とリリーさんの存在こそが、テーマなのだろーな。)


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by y.k-ybf | 2016-10-08 21:02 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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